スキレットとフライパンそれぞれ適している料理は?

第771回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
最近見かけることが多くなった調理器具「スキレット」。レストランやカフェなどに行くと、スキレットごと料理がでてくることもありますよね。見た目もオシャレでそれだけでもおいしそう。ニトリでは「ニトスキ」と呼ばれている、ワンコインスキレットを販売していて、手に取ったママも少なくないのでは? フライパンそっくりなスキレットですが、どんな料理を作ることができるでしょうか。普段よく使うフライパンとの使いわけの仕方を探ります。

スキレットとフライパンそれぞれ適している料理は?

スキレットに適している料理とは…

スキレットは食材にムラなく熱を伝えることができます。強火でしっかり焼きたい料理や焼き目をつけたい料理、蒸し焼きにする料理が得意。例えば以下の料理はスキレットがオススメです。

・ステーキ
・アヒージョ
・ハンバーグ
・パエリア
・パンケーキ

熱伝導に優れているので、火の通りにくい分厚いステーキにもしっかり火が通ります。また、スキレットは蓄熱性が高く、調理後、スキレットごと食卓に持っていけば、アツアツの料理が楽しめる! スキレットカバーと呼ばれるスキレット専用のフタを買えば、蒸す・燻す調理もこなせる万能調理器具に変身します。すべて鉄でできているのでスキレットごとオーブンに入れて焼くことだってできてしまうのです。

スキレットのデメリットは「重い」こと。したがって、スキレットを振ることは難しく、あおる炒め物には適しません。野菜炒めやサッと火を通すだけでいいものは、フライパンを使った方がよさそう。また、火を止めてもしばらくはとても熱いので、ヤケドに注意が必要。小さい子どもがいる家庭は特に気を付けましょう。

フライパンに適している料理

フライパンにも様々な種類があるのですが、家庭でおもに使われる2つのフライパンの特徴を紹介。

・フッ素樹脂加工されたフライパン
いわゆるテフロン加工されたフライパンのこと。焦げ付きにくいのが最大の特徴。多様で万能な使い方ができます。焦げ付きにくいため、油も少量で済むのでヘルシーな調理が可能。しかし、鉄製のフライパンと比べると熱量が少ないため、強い火力で炒め物やチャーハンを作りたい時や焦げ目をつけたい料理には不向き。ガンガン強火で調理すると、フッ素加工が傷み、剥がれてくる可能性があるのだとか。

・鉄製のフライパン
中華鍋に代表される鉄製のフライパン。強火での調理が得意なので、ステーキやチャーハンなどの火力が必要になる調理や焼き目を付けたい料理は鉄製のフライパンがあると便利。しかし、使い始めてしばらくの間は、食材がフライパンにくっつくことが多いようです。また、鉄製なので放置しておくと錆びてしまうそう。
鉄製のフライパンによっては、購入してから使用する前に、「空焼き」や「油ならし」という手入れが必要になる商品もあるので、使用前にしっかりと取扱説明書をチェックしましょう。

一般の家庭で使っているのは、フッ素樹脂加工されたフライパンではないでしょうか。熱の伝わり方が物足りないと感じた時は、鉄製のフライパンやスキレットを使って調理してみるとおいしく作れるかもしれません。

ここが面倒? スキレットのお手入れ

スキレットとテフロン加工されたフライパンの違うところは、使い終わった後の洗い方、そしてお手入れの仕方。油まみれのスキレットを、洗剤を使って洗いたいところですが、それはNG。スキレットの温度が冷めるのを待ってから、洗剤を使わずお湯とたわしを使って洗うのがいいのだそう。スキレットが熱い状態で水をかけてしまうと、鉄製のため割れてしまう恐れがあるのだとか。また、スキレットに馴染んだ油が抜けてしまうため、洗剤は使用せず洗います。

洗い終わったスキレットを火にかけて加熱し、完全に乾かします。そして、スキレットが熱い間に、サラダ油やオリーブオイルを少し垂らして、キッチンペーパーで薄くのばす、「シーズニング」という作業をすることが大事。シーズニングをすることで、スキレットに油の膜ができ、サビを防止できるのだそう。。鉄製のフライパンも洗剤は使わずに洗い、すぐに水分を拭き取ることでサビを防止できます。


今まで使っていたフライパンに加え、スキレットがあることによって、料理の幅がグンと広がります。冒頭で述べたニトリのスキレット、「ニトスキ」なら価格もお手頃なので、家族の人数分用意して、それぞれアツアツの料理が楽しむことができてオススメ。フライパンとスキレットを使い分けて、いつもの料理をよりおいしく! ぜひ試してみてください。
(文・山本健太郎/考務店)