毎日使う水筒の正しい洗い方って? 麦茶は水出し?お湯出し? 夏の気になる衛生面の正解は【専門家監修】

毎日使う水筒の正しい洗い方って? 麦茶は水出し?お湯出し? 夏の気になる衛生面の正解は【専門家監修】

暑い日が増えてきて、こまめな水分補給のために、家庭で作った麦茶を水筒に入れて子どもに持たせているというママ・パパも多いでしょう。じめじめした梅雨や気温が高くなる夏は雑菌の増殖が気になる季節です。水筒の衛生管理、できていますか? 食品微生物センター検査事業部の管理栄養士・矢部織衣さんに、水筒のお手入れ方法や、衛生面に配慮した麦茶の作り方を聞きました。

「水筒に入れたのは水だけ」。そんなときでも「使用後、水洗いだけ」というのは不十分

――梅雨~夏は、飲み物の衛生面にも配慮する必要があるのでしょうか?

矢部さん(以下敬称略) 細菌類やカビは20~40度の気温で増殖しやすく湿気を好むので、梅雨~夏はとくに注意が必要です。神経質になりすぎる必要はありませんが、この時期に食べ物の管理に気をつけるのと同じように、飲み物の衛生面についても配慮するのが理想です。水筒の衛生管理にも気をつけるといいでしょう。

――暑い季節はとくに「保育園や幼稚園、小学校で毎日水筒を使う」ということが多いでしょう。水筒のお手入れは、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

矢部 常温で持ち歩くことが多い水筒は、しっかりお手入れして清潔をキープしたいものです。

とくに直接口をつけて飲むタイプの水筒は、口腔内の雑菌が水筒内の飲み物に逆流して増殖し、目に見えないぬめりとして残っている可能性があります。入れていた飲み物の種類にかかわらず、「使用後、水洗いだけ」というのは不十分です。ポイントは、水筒をできるだけ分解して、清潔なスポンジを使って中性洗剤で洗い、洗ったあとにしっかりと乾燥させることです。
食器洗い乾燥機対応の水筒の場合は、スポンジで予洗いしてから、食洗器に入れるといいでしょう。食洗器で高温洗浄すると、高温殺菌の効果が期待できます。

――梅雨~夏の時期、子どもの水筒は毎日消毒が必要ですか?

矢部 毎日ていねいに洗って、しっかり乾かしていれば、そこまで神経質にならなくても大丈夫でしょう。梅雨~夏の時期に平日毎日使っている場合は、週末に消毒するなど、目安として週に1回程度消毒することをおすすめします。

塩素系漂白剤で消毒する場合、水筒をできるだけ分解してつけおくことで、消毒できるだけでなく、雑菌の温床になりやすい茶渋も除去できて、見た目もすっきりします。ただし、水筒によっては塩素系漂白剤の使用がNGのものも。消毒方法については、必ず水筒の取扱説明書を確認しましょう。

水筒の衛生管理。見落としがちなポイントとは?

――水筒のお手入れで、見落としがちだけれど気をつけたほうがいいことがあれば教えてください。

矢部 ゴムパッキンの裏などに汚れがたまりやすいので要注意。「できるだけ分解してお手入れを」とお話ししましたが、取りはずせるパーツはすべて取りはずして、ていねいに洗ってしっかり乾かすのが基本です。ストロータイプの場合、ストローの内部に汚れがたまりやすく洗いにくいので、ストローの中も洗えるような細いブラシを使うか、スプレータイプの洗剤などで内部をできるだけしっかり洗うといいでしょう。

洗ったあとは、水けをしっかりきって乾かします。ふきんでふくと、そのふきんが汚れている場合に洗ったばかりの水筒に雑菌をぬりつけることになりかねません。自然乾燥で大丈夫です。

また盲点になりやすいのが、水筒を洗うときに使うスポンジ。ヨレヨレになったものや汚れたものを使い続けていませんか? スポンジは長く使えば使うほど表面に汚れが付着したり、傷ついたりして、雑菌が増殖しやすい状態になっています。汚れたものはすぐに処分し、それほど汚れていないように見えても1カ月に1回を目安に交換するといいでしょう。

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