新潟県長岡市に本社を置く朝日酒造は、酒蔵ならではの伝統行事を一般の人も体験できる「貯蔵原酒100本のきき酒会」を、朝日酒造のエントランスホールにて、8月31日(土)・9月1日(日)の2日間限定で開催する。現在、先着順で参加者を募集中だ。
新潟産にこだわった真摯な酒造り
朝日酒造は、水田と里山の広がる長岡市朝日で1830年(天保元年)に創業。以降190年余り、創業地の地内を流れる清澄な地下水脈の軟水と、地域の農家とともに研究を重ねながら育てている良質な酒米、そして越路杜氏から継承する知恵と基礎研究による技術革新で、新潟産にこだわった真摯な酒造りを続けている。“すべてにおいて品質本位、そしてお客様本位であること”をポリシーとしている。
酒質や熟成の進み具合をきき酒により評価
朝日酒造では、毎年夏に、酒質や熟成の進み具合をきき酒により評価する「初呑切り(はつのみきり)」を行っている。「初呑切り」とは、貯蔵タンク内の清酒が健全に貯蔵されているかを調べるために、貯蔵タンクの呑口(のみぐち)から少量の酒を取り出し分析を行い、熟成度合い、味、色の変化を確認する酒蔵ならではの伝統行事だ。
杜氏が貯蔵タンクの呑口から少量の酒を取り出し、香りや味わいを吟味し、その後の貯蔵管理の参考にすることから、日本酒の「健康診断」とも考えられている。酒造りと同様に、貯蔵も重要な管理の一つ。杜氏や蔵人は自分たちが仕込んだ酒が無事に熟成しているかどうかを貯蔵してから初めて確認する日でもあり、緊張感に溢れ、ほっと胸をなでおろす瞬間だ。
配信: STRAIGHT PRESS