ペーパー加湿器とは?
ペーパー加湿器への関心が高まっていますが、具体的にどういうものなのか知らない人もいるのではないでしょうか。ペーパー加湿器の特徴や一般的な加湿器との違いを紹介します。

電源を必要としない加湿器
ペーパー加湿器と一般的な加湿器の大きな違いは、電気を使用しないことです。水を浸したペーパーフィルターから自然に水分が蒸発することで、加湿する仕組みです。
電気を必要としないため電源や充電の心配がなく、水さえあればどこでも使用できます。また、電気代がかからないことや何度も繰り返し使えることなど、コスパが高いのもメリットです。
さらに、コンパクトサイズのものが多く持ち運びにも便利なため、外泊先のホテルなどでも手軽に使用可能です。
デザイン性が高いものが多い
ペーパー加湿器の魅力のひとつが、デザイン性が高くインテリアとしても使える点です。場所を選ばないシンプルなデザイン・観葉植物風のデザイン・かわいい動物のデザインなど多種多様なものが販売されています。そのため、部屋の雰囲気やシチュエーション、気分に合わせて選べます。
また、簡単にアレンジができるのも魅力です。ペーパーフィルター自体に手を加えたり、飾る器にこだわったりして、自分好みのデザインに仕上げることもできます。
おすすめのペーパー加湿器
ペーパー加湿器の人気が高まり、今では様々なタイプのものが販売されています。その中でもデザイン性が高く、個性的な魅力で人気のおすすめ品を紹介します。

美濃和紙を使った 加湿紙
伝統的な美濃和紙を使用した加湿器は、眺めてだけで心が和む、かわいらしいテディベアのデザインが人気です。ナチュラルなアースカラーなので、どんなインテリアにもマッチします。
また、ペーパーフィルターを飾る器のデザインにより、ポップでキュートな雰囲気にもシックでスタイリッシュな雰囲気にもなります。
デザインはテディベアのほかにも、花・スカイライン・ライフ・さくらがあるので、好みで選べるのもうれしいポイントです。
・商品名:MOLZA美の紙工房「加湿紙」
組み立て簡単 うるおいちいさな森
簡単に組み立てられる「うるおいちいさな森」は、その名の通り小さな森をイメージした切り紙のフィルターがおしゃれなペーパー加湿器です。インテリア性が高くコンパクトなので、リビング・ダイニング・ベッドルームなど置き場所を選びません。
ウォーターボトル付きなことや特殊繊維のフィルターを採用していることなど、自然蒸発量を増加させる工夫がされています。また、フィルターは抗菌・防カビ加工がされているため、細菌やカビが繁殖しにくいのも魅力です。
・商品名:セキスイ「うるおいちいさな森」
保湿力を求めるなら ミスティツリー
モミの木風の「ミスティツリー」は、高さ70cmの大型ペーパー加湿器です。1時間に100ccもの自然蒸発量があるため、しっかり加湿ができるのがポイントです。
本体には水が1.5L入るので、頻繁に水を注ぐ必要がありません。フィルターには抗菌・防カビ加工がされている点も安心です。
また、パッと目を引くデザインで存在感があるため、オブジェやアートとしても活躍してくれます。
・商品名:ミクニ 「ミスティツリー」
ペーパー加湿器を使う上での注意点
ペーパー加湿器を扱う上では、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?しっかり把握して使用しましょう。

一般的な加湿器より保湿力は低め
ひと口にペーパー加湿器といっても、保湿力に差があります。中には高い保湿力を誇るタイプもありますが、一般的な電気を使う加湿器と比べると保湿力が低いのは否めません。
また、ペーパー加湿は、加湿可能な範囲が狭いため「部屋全体をしっかり保湿したい」という場合には不向きです。就寝中の喉の渇きを予防するために枕元に置く、暖房による乾燥を防ぐため会社のデスクの上に置くなど、自分の周辺用の加湿器と考えた方がよいでしょう。
カビや雑菌の繁殖に注意
抗菌・防カビ加工がされているペーパーフィルターも多いですが、確実にカビや細菌を防げるわけではありません。
水入れの手入れやペーパーフィルターをこまめに変えるなど、各商品の使用方法に沿った適切な使用を心掛けるようにしましょう。
手作りで自分好みのペーパー加湿器を
ペーパー加湿器は電気を使用しないため、身近にあるもので簡単に手作りもできます。「自分好みのペーパー加湿器が見つからない」「オリジナルのペーパー加湿器を作ってみたい」という人は、手作りにチャレンジしてみましょう。

コーヒーフィルターで自作する
100均でも手に入るコーヒーのペーパードリップ用フィルターを使って、花束のようなかわいいペーパーフィルターが作れます。必要な材料もコーヒーフィルター・輪ゴム・フィルターを入れる器だけなので、手軽に作れるのが魅力です。
まず、コーヒーフィルターの凸凹している側面と底の部分を切り落とします。切り落としたら広げて、端から1~1.5cmの幅でじゃばら状に折っていきましょう。折り終えたら、上部の先端を角を切り落とし、花の形になるように端からくるくる巻き、下部を輪ゴムで留めます。好みの器に飾れば完成です。
なお、深めの器を使用する際は、切り落としたフィルターを使用しましょう。フィルターの切れ端をフィルターの下の部分から数センチ出して輪ゴムで留めれば、水が吸い上がります。
アレンジしやすいフェルトも
フェルトもコーヒーフィルター同様に水の吸収力が高いため、ペーパー加湿器のフィルターとして利用できます。水の入った器にフェルトを挿すだけというシンプルさが人気です。
また、フェルトを使ったペーパー加湿器は、アレンジしやすいのも魅力です。例えば、寒色系のフェルトを何枚か使用しグラデーションを作りシンプルな器に飾れば、スタイリッシュなイメージに仕上がります。様々な色のフェルトを重ね合わせて、ポップなイメージに仕上げることもできます。
さらに、切り込みを入れれば、簡単に花束のようなアレンジも可能です。まず、フェルトを半分に折り、輪っかになった部分に2cmほどの幅でいくつか切り込みを入れます。端からくるくる巻いて容器に入れれば、花束のようなかわいらしい加湿器になります。
新聞紙で即席の加湿器を
もっと身近にあるもので即席のペーパー加湿器を作りたい人は、新聞紙を使いましょう。いらなくなった新聞紙を2~3枚ずつ丸めて棒状にし、輪ゴムで留めます。大きめの容器に水を入れ、先ほど棒状に丸めた新聞紙を差し込めば簡単に加湿器が完成します。
カラフルな広告が見えるように丸めたり、ブリキのバケツ風の容器を使ったりすると、ぐっとおしゃれな印象になります。また、英字新聞を使うとハイセンスな印象になり、インテリアとしての魅力もアップします。
まとめ
電気を使わないペーパー加湿器はエコで経済的なだけでなく、子どもやお年寄りがいる家庭でも安心です。また、デザイン性が高いため、しっかり加湿しながらインテリアとして楽しむこともできます。
市販のペーパー加湿器だけでなく、家で簡単に手作りできる点もおすすめです。気に入ったデザインのものがない場合、自作してみてはいかがでしょうか。