「皮膚がんのステージ」はご存知ですか?種類別に解説!医師が監修!

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有棘細胞がんのステージ

有棘細胞がんのステージは、がんの大きさ、深さ、およびリンパ節やほかの臓器への転移の有無を基に、I期からIV期まで分類されます。

Ⅰ期

有棘細胞がんのステージⅠ期では、腫瘍の大きさが2cm以下であり、真皮または真皮から皮下組織にとどまっている状態を指します。
この段階ではがんは小さく、周囲の組織への拡がりが限定的なため、治療の可能性が高いと考えられます。適切な治療によっては、良好な治療結果を期待できるステージです。

Ⅱ期

有棘細胞がんのステージII期では、腫瘍は2cmを超えて成長していますが、まだリンパ節への転移はありません。
この段階では治療の選択肢が多様で、外科手術による切除や放射線療法が一般的に考慮されます。

Ⅲ期

有棘細胞がんのステージIII期では、腫瘍はさらに大きく成長し、周囲の組織やリンパ節への転移を起こす可能性があります。
この段階では、治療計画がより複雑になり、外科手術のほかに放射線療法や化学療法が組み合わせて検討されることがあります。

Ⅳ期

有棘細胞がんのステージⅣ期は、腫瘍が周囲の組織を超えて広がり、遠隔の臓器にも転移している状態を指します。
この段階での治療は困難で、腫瘍の制御と患者さんがより良い生活を送れるように支援することに注力します。

基底細胞がんのステージ

上記で、有棘細胞がんのステージについて解説しました。ここでは、基底細胞がんのステージについて解説します。

Ⅰ期

基底細胞がんのステージI期は、腫瘍が小さく、まだ局所的に限定されている段階を指します。
この初期段階では、治療の成功率は高く、通常は外科手術による切除を推奨しています。

Ⅱ期

基底細胞がんのステージII期では、腫瘍がより大きく成長しているものの、まだ遠隔の転移は見られません。
この段階での治療は主に外科手術で、早期の介入により治癒率は依然として高いとされます。

Ⅲ期

基底細胞がんのステージIII期は、腫瘍がさらに大きくなり、近くの組織に侵入し始めるが、まだ遠隔の転移はしていない段階です。
このステージでは、治療方法として外科手術のほか、放射線療法が検討されることもあります。早期の適切な治療により、良好な結果が期待できます。

Ⅳ期

基底細胞がんのステージIV期では、がんがほかの身体部位へ転移し始める最も進行した段階を指します。
この段階での治療は困難であり、転移したがんを管理するためにさまざまな治療法が検討されます。

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