悪性黒色腫のステージ
最後に、悪性黒色腫のステージ分類について解説します。
Ⅰ期
悪性黒色腫のステージI期では、がんはまだ薄く、表面近くに限定されています。この初期段階では治療の成功率が高く、外科手術によるがんの大半の切除ができるといわれています。
早期発見が極めて重要であり、定期的な皮膚検査により、治療可能な段階で発見されることが望まれます。
Ⅱ期
悪性黒色腫のステージII期では、がんはより厚くなり、深さも増しますが、まだリンパ節や遠隔部位への転移はありません。
治療には主に外科手術が用いられ、がんを可能な限り全て取り除くことが目指されます。早期発見と適切な治療が重要です。
Ⅲ期
悪性黒色腫のステージIII期は、がんが近くのリンパ節もしくは原発巣とリンパ節までの間の皮膚もしくは皮下に転移した段階です。
この時点での治療はより複雑になり、外科手術に加えて放射線療法や化学療法が検討されることがあります。
Ⅳ期
悪性黒色腫のステージIV期は、がんが遠隔部位に転移している状態です。この段階では治療が難しく、生存率も低下します。治療方法には、転移したがんを対象とした化学療法、放射線療法、免疫療法などがあります。
皮膚がんについてよくある質問
ここまで皮膚がんのステージを紹介しました。ここでは「皮膚がん」にについてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
皮膚がんを予防するにはどうしたらいいですか?
高藤 円香医師
皮膚がんを予防するためには、過度な紫外線曝露から肌を守ることが重要です。具体的には、日焼け止めを使用し、長袖の服や帽子を着用して直射日光を避けることが大切です。
また、ほくろの色や形の変化に注意し、異常があれば医師に相談することも大切です。
皮膚がんの治療法にはどのようなものがありますか?
高藤 円香医師
皮膚がんの治療法には、外科手術による腫瘍の切除、放射線療法、化学療法、免疫療法などがあります。治療はがんの種類、位置、進行度によって異なり、ときには複数の治療法を組み合わせて行われることもあります。
配信: Medical DOC