ホームベーカリーのおすすめ機種。選び方やレシピもチェック

第42回 暮らしの便利グッズで家事を楽しく!
自宅で簡単においしいパンを作りたい人は、ホームベーカリーがおすすめです。たくさんの機種のなかから最適な1台をみつけるには、どのような点に注意すべきなのでしょうか?基本的な選び方と、ホームベーカリーを使ったおすすめのレシピを紹介します。

ホームベーカリーの機種の選び方

使いやすいホームベーカリーを選ぶポイントは「機能」「サイズ」「調理時間」です。それぞれのポイントについて、くわしく見ていきましょう。

機能で選ぶ

ひと口にホームベーカリーといっても、搭載されている機能は様々です。必要かどうかは用途によるため「ホームベーカリーで何がしたいか」を明確にしておくことが大切です。

「まずはパンが焼ければよい」と考える人や「多機能を使いこなす自信がない」という初心者は、基本機能のみのシンプルなタイプが使い勝手よく感じるでしょう。

一方、「パン以外のメニューもたくさん欲しい」「自由にアレンジしたい」という人は、多彩なメニューに対応するホームベーカリーを検討します。レシピ数は機種によって異なるので、商品説明などで確認しましょう。

うどんやパスタなどの主食からケーキやドーナツなどのデザートまで、自分で作ってみたい料理に挑戦できます。

メニューのほかにも、仕上がり時間を指定できる「タイマー機能」や、パンの仕上がりを調整できる「仕上がり調整機能」などもあると機能です。

サイズで選ぶ

ホームベーカリーのサイズは、必要なパンの量を想定して選びましょう。もっとも一般的なタイプのホームベーカリーは「1斤」程度が作れるサイズです。

スーパーマーケットなどで売られている6枚切りや8枚切りのファミリーパック用と同程度にあたります。家族が2~4人の家庭なら、これで不足はないでしょう。

パンを食べる量が少量の家庭なら、0.5斤サイズでも十分です。ホームベーカリーで作るパンは添加物が入っていないぶん、あまり日持ちしません。食べきれるサイズを選べばOKです。

1斤用で0.5斤を作れるものもありますが、材料を半量にしたとしても作れない製品もあります。1人暮らしの人は、0.5斤で問題ありません。一方で、パンを食べる頻度が多い人、あるいは5人以上の大家族なら1.5~2斤作れるものが望ましいでしょう。

調理時間で選ぶ

焼き上がり時間は製品によって差があるため、事前にチェックしておきたいポイントです。ごく一般的なホームベーカリーは、1斤のパンを焼き上げるのに「3~4時間」程度かかるといわれています。

1日のなかで複数回パンを焼く可能性がある人は、焼き上がり時間が短い方が重宝するでしょう。製品によっては「時短機能」によって、1時間程度でパンを焼き上げるものもあります。

「作ると決めたときに、何種類か一気に作りたい」と思う人は、こうした機能も検討してみてはいかがでしょうか?

機能が充実したおすすめホームベーカリー

多機能なホームベーカリーは、こだわりのパンを作りたい人や搭載されている豊富なメニューを楽しみたい人におすすめです。機能面が充実した、おすすめのホームベーカリーを3点紹介します。

米粉100%のパンが焼ける「タイガー KBD-X100」

「タイガー(TIGER)」の「KBD-X100」なら、グルテンフリーの米粉パンを作れます。無塩食パンメニューや大豆粉食パンメニューも搭載しており、調理メニューは36種類と多彩です。

うどん生地やお餅も作れるため、パン以外のメニューを楽しみたい人も満足できるでしょう。「パン生地冷却ファン」と三つの温度センサーが付いているのも、この機種の特徴です。

ファンとセンサーがパン生地温度を適切に管理してくれるため、生地のクオリティを均一に保てます。

・楽天:タイガー ホームベーカリー KBD-X100-WF

様々なメニューに対応「シロカ SHB-712」

チーズや蕎麦も作れるのが「シロカ(siroca)」の「SHB-712」です。天然酵母パンやライ麦パンコース、フランスパン風コースなどあるほか、食パンは硬さに合わせて2種類のコースが設定できます。総勢29種類にも及ぶ豊富なメニュー数です。

操作音や焼き上がり音の消音できる「マナーモード機能」を搭載しているほか、「タイマー機能」で焼き上がり時間を設定することも可能です。付属品として、パン作りに重宝するオリジナルレシピ本やミトンも付いています。

・Amazon:シロカ ホームベーカリー SHB-712

オーブンとの一体型「デロンギ EOB2071J-5W」

ベーカリー機能とコンベクション機能を搭載しているのがイタリアを本拠地とする「デロンギ(De’Longhi )」の「EOB2071J-5W」です。機能の切替えはレバーひとつと簡単で、迷いなく操作できるでしょう。

パンの作成は、18種類のオートプログラムから選びます。生地の生成から焼き上げまでを自動で行ってくれるため、パン作りは「専用のパンボウルに材料を入れるだけ」と手軽です。

仕上がりや成形に手を加えたいときは11種類の「セミオートプログラム」が選択できます。「フォカッチャ」や「チャバタ」などの自由なパン作りが楽しめるでしょう。

焼き上げ時は「コンベクション機能」により、スピーディな余熱とムラのない加熱が可能です。表面はパリッと、内側はフワッとしたパンができあがります。

・Amazon:デロンギ EOB2071J-5W

デザイン性に優れたおすすめホームベーカリー

キッチンの見栄えにもこだわるなら、ホームベーカリーのデザイン性も大切です。キッチンのカラーやテイストによく馴染む、おしゃれなデザインをみつけましょう。高いデザイン性が魅力のホームベーカリーを2点紹介します。

インテリアに馴染むカラー「シロカ SHB-512」

シロカの「SHB-512」は、暖かみのあるブラウンカラーがおすすめです。シックな色合いはどんなインテリアに馴染みやすく、ホームベーカリーを据え置いて使いたい家庭にぴったりでしょう。

SHB-512は見栄えだけではなく、基本機能も充実しています。食パンや生キャラメルなど14種類のレシピが利用できるほか、こねる・発酵させるといった単独工程のみを任せることも可能です。

お任せレシピからアレンジレシピまで、多様な使い方ができます。全メニューのカラー写真がついているオリジナルレシピ本を活用すれば、初心者も迷わずパン作りに取り組めるでしょう。

・楽天:シロカ SHB-512

ワンランク上の食パンに「パナソニック SD-MDX102」

「パナソニック(Panasonic)」の「SD-MDX102」は、清潔感いっぱいのホワイトカラーが魅力です。上部のグレーカラーがほどよいアクセントとなり、オールホワイトのキッチンにもよく馴染みます。

オートメニューは41種類と多彩ですが、特に注目したいのがワンランク上の食パン「パン・ド・ミ」のオートメニューがある点です。近年人気のリッチな味わいの食パンを、家庭でも手軽に作れます。

・楽天:パナソニック MDX102-W

安いのに実用的なおすすめホームベーカリー

ホームベーカリーを選ぶうえで、コストパフォーマンスは大切です。多機能で値の張るホームベーカリーを購入しても、肝心の機能を使いこなせなければ意味がありません。

安価でも必要な機能がそろっているホームベーカリーは多々あります。使い勝手がよさそうなものを探してみましょう。低価格で実用性の高い、おすすめのホームベーカリーを2点紹介します。

プロ並みのパンが完成?「エムケー精工 ふっくらパン屋さん」

「ふっくらパン屋さん」1斤用は、18種類のメニューを搭載したホームベーカリーです。ねり・発酵・焼きの工程が個別メニューとして設定されており、プロ顔負けのアレンジパンを作れます。

基本メニューが14種類あるほか、食パンは焼き色を3段階に調節可能です。タイマー機能やお知らせブザー機能なども備わっている一方で、価格はハイスペックモデルと比較すると安価といえます。

ホームベーカリー初心者のエントリーモデルとしては、ぴったりでしょう。

・公式:エムケー精工 ふっくらパン屋さん 1斤用

家族で楽しめる大容量「ツインバード PY-E635W」

「ツインバード(TWINBIRD)」の「PY-E635W」なら、1斤・1.5斤の2サイズの食パンを作れます。安価で大容量サイズのホームベーカリーを探しているなら、こちらがおすすめです。

メニュー数は13個で、パンメニュー以外にも余ったご飯でパンを作ったり焼き芋やお餅を作ったりといった人気機能が付いています。加えて「独立モード」として、こね・発酵・焼きの三つがそれぞれ設定可能です。

好みに合わせてアレンジを加えれば、家族好みのオリジナルパンも簡単に作れます。15時間のタイマー機能を利用すれば、毎朝焼きたてのパンを家族みんなで楽しめるでしょう。

・Amazon:ツインバード PY-E635W

ホームベーカリーでできるレシピ集

スイッチひとつでおいしいパンができるのが、ホームベーカリーの魅力です。ただ、いつも同じ味わいばかりでは物足りないと思いませんか?

たまには好みの食材や味付けを加えて、より自由にパン作りを楽しみましょう。
ホームベーカリーでできる、おすすめのレシピを紹介します。

定番の食パンをアレンジ

基本ともいえる食パンですが、実際のところ味わいや食感は様々です。まずは食パンで好きな食感や味を追求してみましょう。

フワフワのやわらかい食感を楽しみたい人は、ハチミツを加えるとしっとり感が高まります。

一方、カリカリのハードな食パンがお好みの人は、原材料の一部をフランスパンに使用される「準強力粉」に変えてみましょう。カリッと歯ごたえのよい食パンが完成します。

食感の工夫に加えて、好きな食材を入れるのも味わいが変わっておすすめです。くるみやごまなどの定番をはじめ、黒糖とバナナ・ゆずやバジルなどを加えても風味豊かな食パンが仕上がります。

食感が楽しいフランスパン

フランスパンは生地の扱いが難しく「パン作り初心者にはハードルが高い」といわれます。しかし、ホームベーカリーに任せれば、誰でもおいしいフランスパンを作ることが可能です。歯ごたえのよさはそのままに、好みのアレンジを加えてみましょう。

おすすめは、ミルクとバターを加えたフランスパンです。口にすると甘くやわらかな風味が広がります。お食事系なら、ガーリックやバターを加えるのもよいでしょう。

焼き上げのときからガーリックバターの濃厚な香りが漂い、食欲をそそります。チーズやごま、ライ麦などを入れても風味よく仕上がるでしょう。

パン以外の料理にも大活躍

レシピの種類はホームベーカリーの機種によって様々ですが、ピザやパウンドケーキならどの機種でも比較的容易に作れるものがほとんどです。

ピザは、原材料として強力粉と薄力粉を使います。強力粉を多めにすればモチッとした生地に、1:1の比率にするとカリッとした生地に仕上がるでしょう。お好みの具材を加えれば、オリジナルピザを楽しめます。

大人用のパウンドケーキなら、ドライフルーツやくるみ、ラム酒を加えてみてはいかがでしょうか?ラムの風味が豊かに香り、贈り物にしても喜ばれます。

子どもと楽しむなら、ココアやバナナを加えたレシピもおすすめです。甘みの強いフルーツや食材を加えて、優しい味わいに仕上げましょう。

まとめ

ホームベーカリーを選ぶ際は、機能や調理時間、容量などをきちんとチェックしましょう。機能の多さや真新しさで選ぶと「結局いらなかったかも…」というケースは少なくありません。

本当に必要と思える機能をピックアップし、価格と機能のバランスがよいものを選ぶのがベターです。

ホームベーカリーを購入したら、アレンジや様々な料理を楽しめます。ネットや本を見れば素敵なレシピがたくさんあるため、ぜひチャレンジしてみましょう。