愛らしいねずみの絵本9選。大人気シリーズから海外のお話まで

第6回 子どもに喜ばれるプレゼントを選びたい!
動物が主人公の絵本は少なくありません。なかでも、小さな体のねずみが活躍する絵本は子どもたちから大人気です。国内外を問わず、ねずみが主人公として活躍する絵本の中から、読み聞かせにおすすめの作品を厳選しました。

ねずみが主役の絵本の魅力

愛嬌のあるねずみは、物語の主役として人気がある動物のひとつです。書店へ行くと、ねずみが活躍するたくさんの絵本が見つかります。子どもの目から見たねずみには、どんな魅力が秘められているのでしょうか。

小さくて愛らしいねずみに子どもたちは夢中

ねずみは小さくかわいらしい体つきや、つぶらな瞳を持つ生き物です。記憶力や適応力を備えた賢い動物としても知られます。

ねずみをモチーフにしたキャラクターは数多く存在し、子どもの心をつかんで離しません。絵本のキャラクターとしても人気で、世界各国にねずみが登場する絵本が存在します。

小さな存在が物語を動かしていく爽快さや、見た目とのギャップを感じさせる行動などが、ねずみを主人公にした絵本の魅力ではないでしょうか。

読み聞かせにぴったりなねずみの絵本

物語が長過ぎず、軽快に読み進められる絵本は、読み聞かせにぴったりです。ねずみが好きな子どもへの読み聞かせにおすすめな絵本をチェックしましょう。

海外でも有名な名作『14ひきのひっこし』

『14ひきのひっこし』は、ねずみの一家を主人公にした「14ひきのシリーズ」の代表作として知られています。シリーズは、国内で500万部以上発行されるほど人気です。

優しさと繊細さを感じさせるタッチの絵は、細かい部分まで丁寧に絵本の世界観を表しており、完成度が高さがひと目でわかります。きっと、見るたびに新しいことを感じさせてくれるでしょう。

物語を聞かせるときは、子どもにじっくり絵を見せてあげるとより楽しめるでしょう。生き生きと描かれる14ひきの生活は、大人が読んでも心に残ること請け合いです。

独立した物語として楽しむのはもちろん、シリーズを通して読むことでより14ひきの世界を深く理解できる構成になっています。ぜひ、シリーズを通して読み聞かせてあげましょう。

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かわいいキャラクターが魅力『ねずみくんのチョッキ』

『ねずみくんのチョッキ』は、累計発行部数500万部を誇る人気シリーズの1作目です。主人公のねずみくんのチョッキをめぐって、たくさんの動物たちが登場します。

ねずみくんのチョッキを着たがる動物たちの様子は愛嬌たっぷりです。思わずクスッとさせられるコミカルな絵とシンプルな物語は、結末を知っていても何度も読みたくなる魅力を持っています。

余白を大胆に使って、子どもの想像力を刺激する構成になっているところもポイントです。様々な動物が登場するので、声色を変えながら読み聞かせてあげるときっと喜んでもらえるでしょう。

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声に出して読みたくなる『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』

『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』は、わらべうたのリズムに乗って読み聞かせができる絵本です。

ねずみを始めとした動物たちが、次々にどこかをめざしていくという構成になっています。子どもは「次にどんなことが起こるのだろう」と、待ち遠しい気持ちになるでしょう。

自然とリズミカルに読みやすい文体で、子どもと一緒に声を出して読んだり、ママの声に合わせて体をゆすったりしやすいところが魅力です。

・Amazon:ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?

みんな大好きな『ぐりとぐら』

『ぐりとぐら』はふたごの野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が活躍する絵本です。1963年に発表されて以来、多くの人に世代を超えて愛され続けています。

ぐりとぐらシリーズのファンの中には、親子2代にわたって小さなころに読み聞かせてもらったという人も少なくないでしょう。

絵本の中には子どもが思わず一緒に口ずさみたくなるような、軽快なフレーズが登場します。何度も読み聞かせてあげれば、子どもは物語を聞かせてもらうだけでなく、言葉を発する楽しさも味わえるでしょう。

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イラストが魅力的なねずみの絵本

絵本は物語の楽しさだけでなく、絵を楽しめるところも魅力のひとつです。なかには、表紙の絵のかわいさやインパクトで絵本を選ぶ人もいるでしょう。

たとえ文章を読めなかったとしても、本を開きイラストを眺めているだけで楽しい気持ちにさせてくれる絵本を紹介します。

レオ・レオニの人気絵本『フレデリック-ちょっとかわったのねずみのはなし』

『フレデリック-ちょっとかわったのねずみのはなし』は、『スイミー』や『アレクサンダとぜんまいねずみ』などの人気作品の作者で知られるレオ・レオニ氏の作品を、詩人の谷川俊太郎氏が訳した絵本です。

レオ・レオニ氏はイラストレーターやグラフィックデザイナーとしての経歴を持ち、アメリカで著名な芸術家の1人として高く評価されています。

この絵本は、イラストのかわいらしさや美しさを楽しみながら、豊かな想像力を育むことができます。ちょっと風変わりなフレデリックから、大人も忘れかけていた大切なことを学べる絵本です。

・Amazon:フレデリック-ちょっとかわったのねずみのはなし

明るい配色が目を引く『ねずみさんのながいパン』

『ねずみさんのながいパン』は、「ねずみさんの絵本シリーズ」の1作目として知られています。小さなねずみが、自分の体より何倍も大きいパンを担いで走っている姿に、子どもはきっと興味を引かれるはずです。

ねずみがゾウやキリンといった様々な動物たちの家を次々に通り抜けていくたびに、それぞれの家の食卓の様子が表れるしかけになっています。

物語の内容を正確に理解することが難しい時期の子どもでも、明るい配色で描かれる食事の場面を眺めて楽しめるでしょう。

・Amazon:ねずみさんのながいパン

女の子とねずみのお話『ないしょのおともだち』

『ないしょのおともだち』は、女の子とねずみが友だちになるという絵本です。同じページ内に、女の子とねずみの生活や行動を表現したイラストが描かれており、それぞれの違いを見比べながら読み進められます。

細かい家具まで丁寧に描写されていて、繊細に描かれた絵の見事さに感動する人も多いかもしれません。

絵を眺めているだけでも楽しめますが、心温まる物語の展開にも注目です。子どもの心だけでなく、読み聞かせするママの心もきっと癒されます。

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英語を楽しく学べるねずみの絵本

英語の絵本は、早い段階で子どもに英語を学ばせたいときに使えるアイテムです。正しい発音でリズムよく読んであげると、子どもはぐんぐん英語を吸収していくでしょう。

リズムをつけて何度も読み聞かせることで、子どもが英語を理解しやすくなります。子どもに楽しく英語を学ばせたい人におすすめな絵本をチェックしましょう。

CDで発音練習も『あおいろねずみときいろねずみ』

『あおいろねずみときいろねずみ』は、それぞれ違う色を持つねずみが、お互いの国へ行くというストーリーの絵本です。

物語を通して、異なる文化や環境に対して心を開くことの大切さを感じられます。

絵本に付属しているナレーションやオリジナル曲が入ったCDを聞けば、英語の発音を身につける訓練になります。英語の発音に自信がない場合は、CDを活用するとよいでしょう。

・Amazon:あおいろねずみときいろねずみ

シリーズで揃えたくなる『Maisy's Train』

『Maisy's Train』はイギリスの絵本作家ルーシー・カズンズ氏が描くねずみの「メイシーちゃんシリーズ」の1冊です。アニメ化もされているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

絵本が汽車の形に型抜きされていて、子どもの興味を引く工夫がされています。小さな子どもでも認識しやすいとされている、はっきりした色調で描かれたかわいいイラストに注目です。

汽車の進行に合わせて、物語がリズムよく進んでいきます。メイシーちゃんが車掌になり、みんなを運んでいくストーリーです。

子どもが一緒に真似して口ずさみたくなる警笛も、「toot toot !」と英語で表現されています。

・Amazon:Maisy's Train

まとめ

ねずみが主人公の絵本は、人気シリーズとして定着しているものや、世代を超えて愛されている名作など、たくさんの種類があります。

ストーリーの面白さだけでなく、絵だけを見ていても楽しめるものもあるので、子どもの興味や言葉への理解度に合わせて選びましょう。

リズムよく読み聞かせられるものや、軽快なフレーズが盛り込まれたものを選ぶと、子どもを飽きさせません。

また、英語の早期教育に絵本を取り入れることもおすすめです。子どもに人気が高いキャラクターや、正しい発音を学べるCDが付属したものを選ぶと、楽しく英語に親しめるでしょう。