チャイルドシートの選び方を紹介。ポイントは子どもの年齢と体重

第22回 どれがいいの?子育てグッズ
チャイルドシートは、赤ちゃんや就学前の子どもを車に乗せる際の必須アイテムです。しかし、様々なデザインや機能を持つ商品があるため「選び方が分からない」という人は多いのではないでしょうか。チャイルドシートの種類や選ぶときのポイントを紹介します。

チャイルドシートの設置は義務

新生児や幼児を車に乗せるときは、チャイルドシートを設置する必要があります。

選び方を紹介する前に、まずはチャイルドシートの重要性や何歳まで必要なのかを確認していきましょう。

6歳未満は幼児用補助装置が必要

道路交通法第71条の3第3項には「幼児用補助装置(チャイルドシート)を付けていない6歳未満の子どもを車に乗せて運転してはいけない」という旨が記載されています。

一般的に、車のシートベルトは大人の体格に合わせて作られているため、乳幼児の小さな体をしっかり固定できません。

そのため、車が急停止したときに、子どもの体がシートベルトをすり抜けて投げ出されてしまう可能性があります。

しっかりとチャイルドシートを使用して、子どもの安全を守る必要があるのです。

子供を守るチャイルドシート|警察庁Webサイト

チャイルドシートの種類と適用年齢

チャイルドシートは「ベビーシート」「チャイルドシート」「ジュニアシート」の3種類に分けられます。それぞれの特徴や適用年齢をみていきましょう。

新生児から使えるベビーシート

ベビーシートは、0~1歳ごろに使用するチャイルドシートです。

首が安定していない新生児の体に合わせ、シートが後ろ向きになっている「シートタイプ」と、シートを水平に調節できる「ベットタイプ」に分けられます。

商品によって身長や体重の目安は異なりますが、一般的に身長70cm・体重10kg前後が目安として設定されていることが多いです。

幼児期に使うチャイルドシート

チャイルドシートは、首が安定し始める1歳から、1人で落ち着いて座れる4歳までの子どもに対応しています。

ベビーシートとは反対に、シートが前方へ向いているため「前向きシート」とも呼ばれており、長時間座っても体が痛くなりにくい「3Dサポートクッション」付きのシートが人気です。

チャイルドシートは、身長65~100cm・体重9~18kgが目安となっています。

学童期に使うジュニアシート

ジュニアシートは、4~12歳までの子ども向けに作られたシートです。

主に、車のシートベルトと子どもの体の高さが合うように、子どもの座高を調節する用途で使われています。

チャイルドシート同様に、背もたれが付いているタイプと、背もたれが付いていない「ブースターシート」があります。

ブースターシートは、コンパクトで場所をとらない上に、値段が低く設定されているものが多いのが特徴です。

失敗しないチャイルドシートの選び方

商品によって、性能や適応年齢は異なります。子どもの成長に合わせたチャイルドシートを選ぶためには、次のポイントを押さえておきましょう。

年齢と体重でタイプを選ぶ

まずは「何歳の子どもに対応しているか」「体重の目安はどのぐらいか」というポイントをチェックしましょう。

年齢や体重に合っていない商品を選んでしまうと、子どもの体が固定されなかったり、逆にきつすぎたりすることもあります。

購入する前に、商品に記載されている対象年齢や適応体重をしっかりと把握して、フィット感と安全性を見極めましょう。

車への取り付け方や安全基準も材料に

チャイルドシートには、金具で簡単に取り付けができる「ISOFIX方式」の商品と、「車のシートベルトを使って取り付ける」商品があります。

ISOFIX方式の商品は、車の座席のISOFIXアンカーにはめるだけで簡単に固定できるため、手軽さと安全性を重視したい人におすすめです。

ただし、ISOFIXアンカーが設置されていない車もあるため、シートを置きたい車にISOFIXアンカーが設置されているかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

ほかにも、安全基準をクリアした商品が取得できる「Eマーク」の有無も重要なポイントです。

日本で販売されているシートはほとんど「Eマーク」付きの商品ですが、通販などで取り寄せる場合は、注意して見ておきましょう。

【国土交通省】未認証チャイルドシートにご注意!|チャイルドシートコーナー

使い勝手や衛生面をチェックしよう

1歳までの赤ちゃんが使用するベビーシートのなかには、本体を360度回転できるタイプの商品があります。

スペースの限られた車のなかでは、赤ちゃんを乗せたり降ろしたりする作業はむずかしいものです。

回転するものを選べば、作業スペースを確保しながら乗せ降ろしができるのでスムーズです。

幼児期から使用するチャイルドシートは、背もたれを調節できる「リクライニング機能」があると長時間の移動でも楽な体勢で過ごせます。

また、カバーが丸洗いできるタイプは、子どもが飲み物や食べ物をこぼしたり、汗をかいたりしたときも安心です。

2人目を考えるなら長期対応モデル

「子どもは2人以上ほしいな」「買い替える費用を抑えたい」という場合は、長期対応モデルを選びましょう。

0~4歳まで使える乳幼児兼用モデルや、1~12歳まで使える幼児・学童兼用のモデルも販売されています。

長期対応モデルは、部品を取り付けたり外したりすることで、幅広い年齢の子どもが使用できる構造になっており、子どもが成長しても買い替える必要がありません。

1人目の子どもがチャイルドシートを卒業しても、2人目の子どもがおさがりとして使えるため、費用も抑えられます。

まとめ

チャイルドシートは運転中に子どもの安全を守る重要な役割を持つアイテムです。

購入する前に、子どもの年齢や体重、機能性や安全性をよく確かめて、快適かつ安全なドライブをめざしましょう。