知育時計で時間を読む勉強をしよう

子どもが時計に親しむために便利な知育時計ですが、そもそも、何歳ごろから使うものなのでしょうか?選ぶ際に注目したいポイントとあわせてチェックしていきましょう。
何歳から使う?
知育時計を検討する理由として、「小学校に入ったときに困らないよう、入学までに時計を読めるようにしておきたい」と答える親は少なくありません。
時計の読み方は小学1年生の算数でも学びますが、小学校での生活がそもそも時間割をもとにしていることを考えると、「入学後では遅い」と考えるは自然なことです。
なお、現在販売されている知育時計は、その多くが対象年齢を3歳ごろ~に定めています。
子どもそれぞれ成長や発達のスピードが違うため一概にはいえないものの、3歳ごろが一般的な知育時計を使い始める時期の目安と考えてよさそうです。
選ぶポイントは?
知育時計とひと口にいってみても、その種類は様々です。絵本に付いているおもちゃのような、触れながら時計に親しめる商品から、実際に時計として利用できる高機能のものまで、バラエティー豊かな商品が多数販売されています。
そんな豊富な知育時計のなかから、子どもに必要な商品を選ぶにあたっては、何よりもまず「子ども自身が興味を持てるかどうか」に注目することが大切です。
どんなに教育的効果の高い商品であったとしても、見にくかったり、遊びの要素がまったく感じられなかったりでは、大半の子どもは関心を持ってくれません。
時間や時計に対する子どもの理解度に合わせ、子ども自ら「遊んでみたい」「もっと知りたい」と積極的に取り組めるデザインや機能を持った商品を選びましょう。
まずはおもちゃから。楽しく学べる知育時計

では、実際におすすめの知育時計にはどのようなものがあるのでしょうか。まずは、年齢の低い子どもでも楽しめるおもちゃの時計からチェックしていきましょう。
わかりやすいシンプルデザイン「ゴルネスト&キーゼル ラーニングタイム クロック」
まるで本物の壁掛け時計のように、壁に掛けて楽しめるおもちゃの時計です。シンプルな木製の文字盤に、余裕をもって配置された見やすい数字が特徴で、時計になじみのない子どもでも遊び感覚で触れられます。
対象年齢は5歳~と、おもちゃの時計としてはやや高めですが、「小学校入学前に1から時計への理解を深めたい」といった場合にもってこいの商品といえるでしょう。
デジタル表示で答え合わせ「くもんのNEWくるくるレッスン」
子ども自身で針を動かして遊ぶおもちゃタイプの知育時計のなかでも、定番中の定番といっても過言ではない人気の商品です。
短針(時針)は赤・長針(分針)は青と、2本の針の色が塗り分けられ、それぞれ文字盤の同じ色の箇所に記された数字を読むことで「〇時〇分」と時刻が理解できるシンプルな構造になっています。
また、長針が短針と連動しているため、指で針を動かすことで「分」と「時」の関係を感覚的に理解できるでしょう。
対象年齢は3歳~と、はじめての知育時計としてぴったりの商品です。
遊びながら学習「ハペ 時計パズル」
3歳~利用できるスタンドタイプのおもちゃ時計です。この商品の大きな特徴は、何といっても木製の文字盤の数字部分がパズルのパーツになっている点です。
カラフルな数字パーツで楽しくパズル遊びをするなかで、小さな子どもでも自然と文字盤の数字配列を覚えられるでしょう。子どもに楽しみながら時計に親しんでほしいと考えるのなら、ぜひ選択肢に加えておきたい商品です。
お部屋になじむおしゃれな知育時計

知育時計というと、ついつい子ども向けのポップなデザインのものばかり連想してしまいがちですが、なかにはどこに置いても空間を邪魔しないおしゃれな雰囲気のものも存在します。
インテリアにもしっくりなじむ、おすすめの商品を見ていきましょう。
カラーを抑えてすっきりと「知育時計 よーめる」
シンプルな白の文字盤に、大きく見やすい文字配列がすっきりとした印象を与える壁掛けタイプの知育時計です。
時針・分針・秒針の3つの針がそろっているため、時間が進む仕組みについて子どももより深く理解できるでしょう。
前面カバーに割れにくく丈夫なアクリル樹脂が使用されているというのも、小さな子どもがいる家庭にとってうれしいポイントです。
時間のズレが少ない電波式「マグ 掛け時計」
自動で時刻のズレが修正される電波式の壁掛け時計です。どこにいても視界に入りやすいよう、知育時計に壁掛けタイプを選ぶ家庭は多いですが、そこで問題になりやすいのが「時刻のズレ」です。
この電波式時計であれば、時刻合わせの手間なく正しい時間が表示されます。「子どもの好きなTV番組の開始時間を引き合いに時計の読み方を教える」といった実践的な学びに挑戦しやすいのがメリットです。
また、24時間制の表示にも対応している商品のため、1日の時間の流れについて子どもの理解も深まるでしょう。数ある知育時計のなかでも、効率的かつ実用的な商品といえそうです。
グッドデザイン賞を受賞「子どもに時刻を教えやすい壁掛け時計 ふんぷんクロック」
「時計の読めない子が、読みたいと思うアナログ時計」がコンセプトの、2017年度グッドデザイン賞受賞の知育時計です。
秒・分・時の一つひとつが見やすいのはもちろんのこと、1秒を体感として理解しやすいステップムーズメントを採用するなど、子どもが時間と時計に興味を持つための工夫が多数施されています。
ナチュラルで主張しすぎないデザインで、どこに飾っても違和感がないのも人気の理由といえるでしょう。
世界にひとつだけの手作り知育時計もおすすめ

子どものために知育時計を用意するのなら、思い出に残る手作りに挑戦してみるのもおすすめです。ハンドメイド初心者でも簡単に実践できる手作りアイデアをチェックしていきましょう。
フェルトで好きな形に
おもちゃタイプの知育時計を手作りするのなら、材料にはフェルトがおすすめです。柔らかく、切る・貼る・縫うの加工がしやすいフェルトなら、オリジナリティーあふれる愛情いっぱいの知育時計が作れます。
また、上部に紐を取り付けて壁に掛けられるようにしたり、ベースに100均でも手に入るPPシート(ポリプロピレン板)を使って強度をプラスしたりと、子どもの好みや環境に合わせたアレンジも簡単です。
誰でも気軽に実践しやすいおすすめの手作りアイデアといえるでしょう。
100均の時計をアレンジ
本格的な知育時計を手作りするのなら、100均で販売されている時計を子ども用にアレンジしてはいかがでしょうか。
具体的には、前面カバーを外して文字盤に数字を書き足したり、針を塗り分けしたりといったものから、インターネット上で公開されている知育時計のデータをダウンロードして張り付けたりと様々な方法があります。
色やデザインに工夫をすれば、子どもが時計をしっかり理解したあとも世界でたったひとつの家族の時計として長く使い続けることも可能です。子どもの意見を取り入れながら一緒に楽しく手作りすれば、親子の絆もますます深まりそうですね。
まとめ
子どもが時計を読めるようにするための勉強用として、知育時計を検討する人は少なくありません。時計や時間を理解するための様々な工夫が施された知育時計は、子どもが時計に親しむための第一歩として活躍する商品といえるでしょう。
ひと口に知育時計といってみても、子ども自身の手で針を動かすおもちゃタイプのものから、本格的な時計・手作りの時計まで、たくさんのバリエーションがあります。
子どもの発達や好みを考慮して、親子で楽しみながら利用できるものを選びましょう。