子どもの指しゃぶりへの向き合い方

子どもの指しゃぶりへの向き合い方

第3回 指しゃぶり、やめさせるべき?
歯並びへの影響を心配したり「うちの子さみしいのかしら」とお子さんの心の状態を嘆いたりして、指しゃぶりを「今すぐやめさせたい!」と思っているママは少なくありません。人気ベビーマッサージ講師のママぞう先生が指しゃぶりについてお話しする今回の企画。今すぐやめさせたいママの気持ちが少しでも軽くなれば……という思いでお届けします。

指しゃぶりはチャンス

人間が体のある部位をさわりたいと思うときは、そこを整えたいときだったりします。この前提を踏まえると、「心を整えたいから指しゃぶりをする」という捉え方ができます。また、赤ちゃんの場合は、心の問題よりむしろ、体の発達のため、自ら整体をしているのかもしれません。いずれにせよ、チャンスだと思いませんか。さわりたい場所、さわってほしい場所、さわるべき場所を、赤ちゃん自ら教えてくれているのですから。そこをさわらない手はないですよね。

歯並びが悪くなったらどうする?

「指しゃぶりを放置して歯並びが悪くなったらどうするんですか?」という意見は当然出てくるでしょう。それは実は、指しゃぶりの問題ではなく、歯並びの問題なのです。問題をすり替えることなく、ひとつずつ向き合って選んでいってほしいと思っています。

以前「授乳をやめたら指しゃぶりが始まるのではないか」と、相談されたことがあります。これは断乳の問題と指しゃぶりの問題が一緒になってしまっています。まずは授乳をどうしたいのか、ということを大事に考えて、それから指しゃぶりについて考えればよいのではないでしょうか。歯並びについてもそうです。指しゃぶりの話とは別の、歯並びの問題のなかで、指しゃぶりをやめる話が出てきているのではないでしょうか。それを見据えて、一つひとつ取り組んでいけるといいですね。

歯並びが悪くなったらどうする?

やめなさいと取り上げればそれでいいの?

指しゃぶりについてのお話もゴールが見えてきました。そろそろ核心に迫っていきたいと思います。あれほど自然体で生きている子どもの、自然のままの行動をやめさせる必要があるのでしょうか。「指しゃぶりはやめなさい」と、取り上げればそれでいいのでしょうか。

特にお子さんが幼児の場合、指しゃぶりをやめさせるのに必死な親御さんは多くいます。「もう赤ちゃんじゃないんだから」と、やめさせることに注力してばかりいると疲れてしまいますよね。もしかするとそこにはお子さんからの大切なサインが隠れているかも知れません。とは言っても指しゃぶりの原因探しも大変です。ここはただお子さんの心の声に耳を傾けてみましょう。

※『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』は税抜価格。
みついまみこ
著者・みついまみこ
大学卒業後、乳幼児向けおもちゃメーカーに勤務し、退職後、沖縄に移住。帰京後、結婚、出産、離婚を経て、2008年ベビーマッサージ ママぞう 開業。約6年間で、ベビーマッサージ教室を300回以上開催。参加者は、延べ1500組以上になる。2014年ココカラ堂オープン。心と身体にふれるfureruセラピストや月経アドバイザーの育成と、ベビーマッサージ教室を全国で開催中。9歳の娘と暮らすシングルマザーでもある。9月下旬、初の著書『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』が徳間書店より発売。 【HP】http://mamazou.chu.jp 【twitter】@mamazou3
大学卒業後、乳幼児向けおもちゃメーカーに勤務し、退職後、沖縄に移住。帰京後、結婚、出産、離婚を経て、2008年ベビーマッサージ ママぞう 開業。約6年間で、ベビーマッサージ教室を300回以上開催。参加者は、延べ1500組以上になる。2014年ココカラ堂オープン。心と身体にふれるfureruセラピストや月経アドバイザーの育成と、ベビーマッサージ教室を全国で開催中。9歳の娘と暮らすシングルマザーでもある。9月下旬、初の著書『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』が徳間書店より発売。 【HP】http://mamazou.chu.jp 【twitter】@mamazou3