最北端の地、北海道・稚内へ、川崎生まれ横浜育ちの都会っ子学生が就職を機に移住!
電子書籍として発売中の「しろまる最北日記 横浜から稚内へ就職したとある会社員の、愛すべき最果て移住生活」は、作者が実体験を元にした“北海道あるある”をお届けする漫画。WEBニュースサイト・ウォーカープラスで連載され反響を呼んだ“移住体験コミック”だ。
本記事では、同書籍から一部抜粋したエピソード「夏」を取り上げ、漫画に込めた思いなどを聞いてみた。
■北海道の夏は独特?
北海道では、七夕といえば8月7日。〝7月7日〟を当たり前とする地域が多いため、違和感を覚える人も多いだろう。また、七夕の「ローソクもらい」という習慣が残る地域も。
※道内でも7月7日、あるいは道外でも8月7日の地域もあります。あくまで個人の体験による感想です
北海道の海は夏でも冷たい。海流の関係で、泳げる海水浴場はある程度限られてくる。そのため北海道民の海の楽しみは、やっぱりBBQ!
車社会では歩くことが少ないため、移住組はつい太りがちに…?(※個人差があります)。100キロの運転は平気だけど、1キロ歩くのはとてもつらい…。
夏でも涼しいイメージの北海道。でも暑いときは暑い!佐呂間町で最高39.5℃を記録したこともある。
お盆を過ぎたころから北海道は一気に涼しくなる。8月後半には、はやくもストーブが必要になる場合も。熱帯夜を過ごす道外の友人との会話も、まさに〝温度差〟が生まれる。
■暑さに弱い北海道の町。でもお盆を過ぎれば急に涼しくなる
7月7日にすっかり七夕気分でいたら、周りから〝1カ月早い〟と指摘されたという作者。ほかにも、「2部に分かれていて、独特の曲を踊る」盆踊りなど、生まれ育った地とは異なる年中行事のスタイルに興味を持ったそう。「冬はさっぽろ雪まつりが全国的に有名ですが、北海道はさすが雪国というだけあって、市町村ごとに小規模の雪まつりが行われます。雪像が作られたり、アイスキャンドルが点灯したり…。稚内にも氷雪の広場という冬のお祭りがあります」
近年は全国的に猛暑の傾向があるが、「耐寒性を意識してつくられた北海道の都市は、暑さに弱いです。数センチの積雪で麻痺する首都圏交通網の逆バージョンのような感じです。道内でも大都市圏ではエアコンが普及してきましたが、郊外の飲食店などにはまだの所もあり、汗だくでの食事を強いられることも。『エアコンあります』の文字を入口に掲げる店もあります」
しかし、作中にもあるとおり北海道の夏は非常に短い。「少し我慢すれば過ごしやすい秋がやってくるところがよいポイントです。私の家は暖かいのであまりストーブに頼らないのですが、職場では夏でも足元に電気ストーブを置く職員を見かけます」
■真夏の海の水に手をつけてみたら…
夏でも海の水が冷たいというのは、道外の人だとピンとこないかも。「稚内には『坂の下海水浴場』という日本最北の海水浴場があります。引っ越してきた年の海の日に出向いてみましたが、人の気配は皆無。誰もいない砂浜と荒涼とした日本海が、ただただ目の前に横たわっているだけでした」
本来ならシーズン真っ盛りのハズなのに…と海水に手をつけてみたら、骨まで染み入る水の冷たさに「とてもじゃないけど遊泳できるモノじゃない」とあきらめたとか。
配信: Walkerplus
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