モラハラ妻|特徴・治し方・対処法と注意点

モラハラ妻|特徴・治し方・対処法と注意点

3、モラハラ妻となってしまう原因

妻から夫に対して引き起こされるモラハラには、主に次のような原因があります。

(1)結婚生活への不満が溜まっている

女性側が先ほど挙げたモラハラ妻の特徴を備えていることはもちろん、やはりモラハラの直接的な原因になっているのは、妻の中にある日頃の不満です。

どんなにモンスター級のモラハラ妻でも、本人の機嫌が良いときには意外と穏やかなことも多いもの。

逆に家事や育児のストレスが溜まっていたり、妻側の人間関係にトラブルが起こったりすると、夫とは一切関係のない不満であったとしても夫を標的にして八つ当たりをします。

2021年1月から放送されたドラマ「知ってるワイフ」では、まさに妻のモラハラの原因はここにあるとされた内容でした。

主人公の夫が、自分が知らず知らずにしてしまっていた妻への思いやりのない行動を少しずつ理解していく様子が描かれていましたが、モラハラ妻をもった夫たちは、まずはご自身の行動を相手の立場で考え直すことも必要かもしれません。

(2)被害者意識が強い性格

夫が標準的なサラリーマンで、平均的な収入を得ていたとしても、被害者意識が強い性格の妻は夫に不満をぶつけて攻撃してくることがあります。

「あなたが甲斐性なしだから欲しいものも買えない」

「あなたがいつまで経っても係長だから私も会社の人に頭を下げないといけない」

といった調子です。

「足るを知る」という発想がなく、「夫は妻を幸せにして当たり前」と思っているので、満たされないと感じることがあると、「悪いのは夫、自分は被害者だ」と考えます。その結果、加害者である夫に対して不満をぶつけてくるのです。

(3)過去にモラハラを受けた経験がある

過去にモラハラを受けて育った人は、大人になると自分がモラハラをしてしまうというケースもあります。

親からモラハラを受けて育つと、十分な愛情を受け取れていないため、自分を大切にし、他人を愛するという心が育っていない可能性があります。

そのため、自分の言動が相手を傷つけていることに気づかないまま、モラハラ妻となってしまうのでしょう。

また、母親が父親に対してモラハラをしているのを見て育った人も、自分が結婚した後は同じように夫に対してモラハラをしてしまうケースが少なくありません。

(4)出産前や産後、子育てのストレスが溜まっている

女性に特有の事情として、出産前や産後、子育てにおいてストレスがたまりやすいと言うことがあります。

出産前後には、ホルモンバランスの変化の影響で精神的に不安定になりがちです。

育児においては常に子どもから目が離せないため、気が休まる暇もなく、睡眠不足にもなりがちです。

このようなストレスから、たとえ夫に非がないことが分かっていても当たり散らしてしまう妻は少なくありません。

出産や子育てにまつわるストレスが原因のモラハラは一過性のものに過ぎない可能性もあります。

妊娠前にはモラハラの兆候がなく、まだ乳幼児を育てている場合は、当面の間は妻を気遣いつつ様子を見るのがよいでしょう。

(5)夫が真面目で優しすぎる

夫がとても真面目な性格で、妻からの理不尽な八つ当たりに対しても「俺にもきっと悪いところがあるんだろう」「もっと妻の期待に応えられるようにならなきゃ」と頑張ってしまうタイプの場合、妻からのモラハラは加速しやすくなります。

モラハラは加害者側が100%悪いのですが、「妻は自分のためを思ってあえて怒ってくれているのかも」「意地悪でこんなことを言うはずがない」と、性善説を信じるあまり妻からの暴言に何も言い返すことなく耐えてしまう男性もいます。

このようなケースでは、モラハラ妻のほうも「この人はこの程度のことではビクともしないんだ」と解釈し、言動がさらにエスカレートするのです。

4、妻のモラハラは治るのか?

妻のモラハラに苦しみながらも、また昔のように夫婦仲よく平和に過ごしたいと願う方も少なくないでしょう。

妻のモラハラを治すのは簡単なことではありませんが、治せる可能性はあります。つらい現状を何とかしたいとお考えの方は、以下のポイントをご参考に妻のモラハラ改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

(1)妻自身がモラハラをやめたいと思っている場合

モラハラ妻の中には、自分がモラハラをしていることを自覚しつつも、なかなかやめることができずに悩んでいる人もいます。

この場合は、夫であるあなたが妻への対応を変えて、治すきっかけを与えてあげることでモラハラを治せる可能性が高いといえます。

(2)妻がモラハラを自覚していない場合

実際には、妻自身にはモラハラをしているという自覚はなく、ただ日頃の鬱憤を夫で晴らしているだけ・ついイライラして八つ当たりしてしまうだけ、というようにあまり深刻には考えていないことが多いことでしょう。自分の言動が夫を傷付けていることにすら思い至っていないケースも珍しくありません。

モラハラは、本人が自覚して治したいと願わない限り、自然に治ることはまずありません。

モラハラをなくすために大切なのは、まずみなさんが妻に対して「それはモラハラである」「自分は傷付いている」ということをきちんと伝えることです。

妻がモラハラに走ってしまうほどストレスを抱えているのはなぜなのか、その不満を解消するために1度じっくり話し合ってみるのも効果的でしょう。

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