子離れできない母親から卒業する方法〜あなたは大丈夫ですか?

子離れできない母親から卒業する方法〜あなたは大丈夫ですか?

3、子離れできない母親が子どもに与える影響

母親が子離れできないことは、母親の人生に影響が生じるだけでなく実は子どもの人生にも影響を与えます。

母親が子離れしないことによって子どもにどのような影響が生じるのかを理解すると、子離れの重要性を感じられる方が多いです。

(1)親に依存してしまう(共依存)

子離れできない母親に育てられる子どもは、子ども自身も親に依存してしまう共依存の関係になりがちです。

お互いに依存しているため、共依存の関係から抜け出すにはお互いの強い意思が必要になります。

(2)自分の力で解決する能力を失う

子離れできない母親は何かにつけては子どもに構い、子どもの生活や意思決定に干渉します。

そのため、大きなことから小さなことまで子どもの意思決定は母親が子どもに代わって行う傾向にあります。

その結果、子どもは大変なことがあっても母親が解決してくれると考えるようになり、自分の力で問題を解決する能力を失います。

(3)親の期待にこたえようとするあまり、子どもに自分の意思がなくなる

子どもの生活にいつも親が干渉してくる状態ですと、子どもは自分の意思で行動するのではなく親の顔色を伺いながら行動するようになります。

親の顔色を伺っていると、子どもの行動や選択の基準は自分の意思ではなく親の好みになっていきます。

その結果として、子どもには自分の意思がなくなります。

(4)母親の思惑どおりになる

子離れできない母親は子どもに過干渉をし、子どもの自由な意思決定を無意識のうちに奪ってしまう傾向にあります。

子どもから自分の意思がなくなり何でも母親が意思決定する状態が続くと、子どもは次第に「母親がいないと自分は生きていけない」と、ある意味洗脳状態に陥る場合もあります。

(5)子どもが自立できない

子どもの生活の意思決定を母親が行っていると、子どもは母親なしでは生きていけないと感じなかなか自立できません。

子どもが一人暮らしをしようとしても、子離れできない母親は子どもが自分のもとから離れることを許しません。

したがって、結婚が遅れたり、特に理由もなくいつまで経っても実家暮らしをしていたりする子どもが多いです。

最終的には、子どもが実家を出ることを許せないがために「実家を出るなら縁を切る」とある意味脅迫のようなことを言って子どもをコントロールする母親もいます。

4、子離れできない母親が子離れする方法

以上のように、母親が子離れできないでいると子どもに悪影響を及ぼします。

ここからは、子離れできない母親が子離れする具体的な方法についてご紹介します。

(1)子ども以外に自分の楽しみを見つける

子離れできない母親が子離れをするには、まず子ども以外に自分の楽しみを見つけることが大切です。

自分の楽しみがないと、いつまで経っても子どもを通じてでしか自分の心が満たされません。

(2)家族以外の交友関係をもつ

子どもに全ての意識を集中させないためには、母親自身が家族以外の交友関係をもつことが必要です。

普段接するコミュニティが家族しかないと、どうしても家族に全エネルギーが集中してしまいます。

(3)子供のことを一人の人間として信頼する

子離れできない母親がいつまでも子どもに構ってしまうのは、子どもが自分で自分の人生を切り開けるということを信頼していないからです。

「信頼」と一言で言っても、子どもを信頼することは本来なかなか難しいことです。自分より何十年も後に生まれ、圧倒的に経験値が低いことが明白だからです。

また、我が子となれば、遺伝なども考えてしまい、「私が苦手なのだからうちの子ならこれは苦手なはずだ」などと想像してしまうものです。

しかし、子どもの人生は子ども自身のものであり、母親の人生とは別ものです。

ある程度の年齢になった際は、これまでずっと育ててきたご自分を信じてみてください。あなたが育ててきたのですから、きっと乗り越えてくれる人間に育っているはずです。

子どもを一人の人間として信頼し、子どもの人生を母親の人生から切り離す勇気をもってみてください。

(4)子どもの意思を尊重する

子離れできない母親は子どもを自分の思いどおりにコントロールしたがります。

ですが、母親と子どもは別の人間なのですから、母親の意思と子どもの意思が一致しないこともたくさんあります。

そんなときは自分の思いどおりに子どもをコントロールするのではなく、子どもの考えや意思・感情を尊重してあげるようにしてみてください。

(5)必要以上に口出しせず見守る姿勢で

今までは、子どもが母親の考えと違う行動をとったり危なっかしいことをしたりするとすぐに口出しをしていたかもしれません。

確かに子どもが危険な目に遭うのは避けたいのが親心ですよね。

本当に危険な事態は避けなければいけませんが、ときには子どものことを口出しせずに見守ることも大切です。

(6)夫婦関係を再構築する

子離れできない母親は、子どもへの意識を他の人や他の関心ごとに分散させるのがおすすめです。

友人や親戚でも良いですが、一番良いのは夫婦関係を再構築することでしょう。

歳をとってから仲が深まる夫婦も少なくありません。

夫婦関係が良くなれば、家にいる間も子どもに意識を向け過ぎないで済みます。

(7)ペットを飼う

夫婦関係を再構築する以外にペットを飼ってみるのも良いですね。

動物好きの人にとってペットは家族同然の存在です。

自分のことを必要としてくれることで母親自身の心が満たされる瞬間もたくさんあるでしょう。

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