5、子離れできない母親に対して子どもができること
ここまでは子離れできない母親自身について解説しました。
母親が子離れできないのは母親だけに問題があるように見えますが、実は子どもの側にも原因があります。
ここからは子離れできない母親に対して子どもの立場からできることをご紹介します。
(1)子どもも母親に対して依存していることを認識する
子離れできない母親が存在しているということは、裏を返すと子どもも母親に依存しているということです。
母親が意思決定をすることが日常化してしまうと、子どもは自分で意思決定をせずに意思決定の権限を母親に委ねるようになります。
子どもが母親に依存すると母親はさらに子離れができなくなるという悪循環が起こります。
子ども自身も母親に対して依存していることを自分で自覚しましょう。
(2)母親と適切な距離感を保つ
子離れできない母親に子どもがいつまでも依存していると、母親が子離れできないだけでなく子ども自身も自分で意思決定ができなくなり悪影響が出ます。
母親が子離れできていない場合、子どもとしては母親と適切な距離感を保つことが大切です。
母親の干渉が過度な場合は、強行突破で物理的に母親と離れることも視野に入れましょう。
(3)一人で立派に生活できる姿を見せて母親を安心させてあげる
子離れできない母親が子どもに干渉するのは、子どもが一人で生きていくことができるのかを単純に心配しているという場合もあります。
母親の心配を少しでも取り除くために、子ども自身が一人で立派に生活できる姿を母親に見せることで母親を安心させてあげましょう。
(4)趣味を広げる手伝いをする
母親が子ども以外のことに関心や興味を持つことは簡単なことではありません。
子離れできない母親にとって、「子どもが自分の人生の全て」と言っても過言ではないからです。
だからこそ、母親が子ども以外のことに意識を向けるようにすることを母親任せにするのではなく、子どもが母親の趣味を広げる手伝いをしてあげるのも良いでしょう。
たとえば、母親世代が参加できる習い事やコミュニティを探したり、オンラインでの学びをプレゼントしてあげたりするのもおすすめです。
(5)物理的に母親から離れても「過干渉」が続くなら弁護士への相談も考える
様々な対策を講じたにも関わらず、それでも母親自身の子離れが一向に進まず、実害が出ているという場合は、弁護士に相談するのも一つの手段です。
たとえば、一人暮らしの家に押しかけてくる、頻繁に連絡がくる、職場に電話される、職場に押しかけてくるなどの行為は、子ども自身の日常生活に支障をきたす可能性があります。
まとめ
以上、いかがでしたか?あなた自身が子離れできない母親である場合は、自分自身の子育てのあり方や子どもに対する接し方を見直す良い機会です。
すぐには難しいかもしれませんが、徐々に子どもとの適切な距離を保っていきましょう。
監修者:宮本健太弁護士
【経歴】
立教大学法学部卒業
東京大学法科大学院修了
司法修習(東京)修了
【専門分野】
交通事故のほか、労働災害事件、夫婦間の問題、労働問題などの一般民事事件を主に担当しています。
ご依頼者様の利益を最大化させることを念頭に、職務に取り組んでおります。
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