amazonでのトラブルに巻き込まれてしまい、適切に対処したいけど具体的にどういった対処方法が良いのか分からない、とお困りの方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、
amazonでのトラブルの実例
自分できるトラブルの防止法
トラブルに遭った場合の適切な対処法
などについて解説します。
1、amazonでの主なトラブルは?
amazonには「自宅にいながら簡単に買い物ができる」という利便性があります。
その反面、購入時に商品を手に取る機会がなく出品者の顔も見えにくいことから、トラブルが発生する確率は対面販売による買い物よりも高いと言われています。
amazon側の各種施策により減少しつつありますが、以下のようなトラブルは現在も発生しています。
これらのトラブルはamazon以外の出品者から購入するマーケットプレイスで特に顕著です。
(1)商品が届かない
主な原因としては、在庫切れ、配送業者による遅延、出品者とのトラブル等が挙げられます。
このうち在庫切れや配送業者またはamazonのミスによる配送遅延は、適切な対応を行うことで早期に解決が可能です。
しかし、出品者側の理由による商品未着の場合には、後述する別の目的がある可能性がありますので、場合によっては法的手段を含めた対応が必要です。
(2)身に覚えのない商品が着払いで送られてくる
amazonや出品者のミスによる誤配送は、しばしば発生しています。
しかし、あなたが注文した覚えがなく、かつ宛て先住所・氏名が記載されていないamazonからの配送品には注意してください。
その配送品をあなたが開封した事実に基づき高額な請求を行う「送り付け詐欺」の可能性があります。
もっとも、一方的に送りつけてくるだけでは民法上の契約関係が成立しないため商品代金を支払う義務は無く、今のところ目だった被害は無いようです。
ただし、今後の余計なトラブルを防止するためにこのような配送品は受け取らず、amazonや配送業者に「この商品は発注した覚えはない」旨をしっかりと伝えておきましょう。
また、受け取ってしまった場合に、それを使ったり誰かにあげてしまったりすると購入したとみなされ、代金を支払わなければならなくなる場合があります。
そのため、使用・処分はせず、自分の私物と同様の取り扱いレベルで良いので保管しておきましょう。
なお代金の支払いは当然不要です。
(3)初期不良でも返品を受付してくれない
amazonから購入した商品に初期不良があった場合、amazonは返品ルールの範囲内において基本的に適切かつ迅速に返品・交換に応じてくれます。
しかし、マーケットプレイスでは出品者と購入者の間における初期不良の定義に関する認識の相違から、返品請求が水掛け論に陥ってしまうことがあります。
これを防ぐには、初期不良とは何か、その際どうするか、などを出品者と事前に確認しておくしかありません。
また、中には意図的に不良品を送りつけてくる悪質な出品者も存在しますので、注意が必要です。
(4)出品者から嫌がらせを受ける
トラブルの有無に関わらず、一度マーケットプレイス取引した以上は出品者に住所・氏名等の個人情報が知られることになります。
これを出品者が悪用したひとつの事例として、商品相違のために返品請求をしたところ難癖を付け、これに応じないばかりか購入者に長文の嫌がらせメールを連日送りつけてきたというものがあります。
amazon側が当該出品者と交渉することでようやく嫌がらせが止んだとされていますが、このような出品者がいるかもしれないということは念頭に置いておいた方が良いでしょう。
2、トラブルの理由は事故だけでなく詐欺目的も…主な手口
amazonは世界で最も利用者の多いショッピングサイトのうちの1つであることから、ユーザーを狙う詐欺の事例は後を絶ちません。
amazon側も多くの対策を講じていますが、次から次へと新たな手口による被害が報告されています。
そのうち、以下では代表的なものについてご紹介します。
(1)アカウントの乗っ取り
サイバー犯罪者の巧妙な手口によって出品者のアカウントが乗っ取られ、それにより出品者が意図しない商品が勝手に販売されているケースが報告されています。
そのような場合、出品者のアカウント名や連絡先、振込先口座などは、実際の出品者のものと異なるものが用いられていることが大半です。
出品者からの報告で発覚するケースが多いのですが、偽のアカウントであることを知らずに当該ショップから購入してしまったという二次的被害により発覚しているケースも多く見受けられます。
(2)安い金額で商品を出品して多くの人に購入してもらうようにする
最新の商品であるにも関わらず市況価格の半額以下など、通常ではあり得ないような低価格で商品を販売しているショップがあります。
このようなショップからその安い値段に惹かれて購入・支払いしたとしても商品が届かず、架空の連絡先が用いられていることから連絡が通じないという被害事例が報告されています。
明らかに商品の価格が安すぎると感じた場合は、詐欺を疑った方が安心でしょう。
(3)元々、不良品を発送するつもりで出品している
購入者に対して、過失ではなく意図的に不良品を送りつける悪質な出品者が存在します。
この場合、返品を請求しても不良品の定義の曖昧さなどを逆手にとって応じないケースが大半です。
配信: LEGAL MALL