amazonでのトラブルに巻き込まれた…実例からみる5つの対処法

amazonでのトラブルに巻き込まれた…実例からみる5つの対処法

3、amazonを使った詐欺を行う目的

一体、上記の詐欺手口の目的は何なのでしょうか。

近年のサイバー詐欺の例に漏れず、摘発事例が少ないことから一部は推測に基づかざるを得ませんが、概ね以下のとおりではないかと考えられます。

(1)アカウントの乗っ取り

この目的は諸説ありますが、購入者から犯人の口座に入金させることで購入代金を騙し取ること、あるいは他の詐欺手口に使用するため購入者の個人情報を騙し取ることが考えられます。

(2)安い金額による販売

購入した人に商品が配送されないことから、明らかに購入代金を騙し取ることが目的です。

また、(1)同様に購入者の個人情報を盗み取ることも目的であると推測されます。

(3)不良品発送目的の出品

たとえばパソコンを出品したとして購入者が出た場合、換金性の高い一部のパーツを抜き取ったうえで発送することで、二重に利益を得ることを目的としていることなどが考えられます。

また、明らかな不良品をジャンク品市場など何らかのルートで安く仕入れ、良品と偽り販売することで差額を得ることが目的とも推測されます。

4、amazonトラブルで困ること

以下では、amazonを介して詐欺に遭ってしまった場合に取るべき対応、および返金された後も留意しておくべきことをまとめてあります。

(1)90日以内に手続きをしないと返金されない

amazonはマーケットプレイスにおける出品者と購入者とのやり取りには関知しないことを基本ポリシーとしていますが、購入者が支払いを済ませたのに商品が配送されないなど明らかに出品者の責めに帰する理由がある場合、購入者は「amazonマーケットプレイス保証」でもって、amazonの負担で最大30万円までの返金を受けることができます。

しかし、規約によると購入者がamazonマーケットプレイス保証を申請できるのは「お届け予定日の最終日から90日以内」となっています。

これを過ぎると返金を受けることができませんので、詐欺に巻き込まれたと気づいた際は出品者だけでなくamazonに対しても迅速な対応を取りましょう。

(2)個人情報は抜き取られたまま

出品者のなかには、インターネット取引の盲点を突き詐欺行為を狙う悪質なユーザーから、性格的・精神的に問題のあるユーザーもいます。

マーケットプレイスで取引する際は、そのようなユーザーに個人情報が知られるリスクがあること、そして一度取引をすると相手に個人情報が残ってしまうことを忘れないでください。

マーケットプレイス保証によりamazonから詐欺被害分の返金を受けることができたとしても、後日、あなたの個人情報を悪用した新たな詐欺や嫌がらせなど、二次的なトラブルに遭ってしまうことがあります。

(3)さらなるトラブルに巻き込まれる可能性がある

組織化された詐欺業者は、amazonなど一つに特化せず多角的なフィールドで詐欺行為を働いていることが多いものです。

つまり、詐欺業者はamazonでの詐欺行為により取得した個人情報を別の詐欺に用いることが大いに考えられるのです。

例えば、メールアドレスに対するフィッシング詐欺やなどが挙げられます。

また、あなたの個人情報を他の詐欺業者などに転売することもあり得るでしょう。

詐欺業者に一度個人情報を取得されてしまうと、その利用を止めさせることや拡散を防ぐことは容易ではありません。

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