7、万が一、詐欺被害などamazonトラブルに巻き込まれてしまったら
amazonに限らず、詐欺被害の回復はスピード感を持った対応とともに、適切な相談先に相談することが重要です。
以下では、その手順と相談先についてご説明します。
(1)出品者に直接連絡する
取引後、出品者に不審な点を感じた場合は、まず出品者に連絡を取って詐欺か否かをあなた自身が見極めることが必要です。
amazonは詐欺被害者保護のためにamazonマーケットプレイス保証の制度を設けていますが、その適用を受けるためには事前にユーザー自身による事実の確認が求められているのです。
(2)amazonカスタマーセンターに相談する
出品者の行為がamazonの利用規約に違反する詐欺行為と判断できる場合は、amazonカスタマーセンターに相談しましょう。
その際は、あなたが把握している出品者との取引に係る詳細な情報や履歴を必ず用意しておいてください。
amazonマーケットプレイス保証の適用や詐欺行為を行っている出品者への対処など、amazonカスタマーセンターは迅速かつ適切な対応を取ってくれるでしょう。
(3)国民生活センターに連絡する
消費者ホットライン188のほか、全国各地に消費者生活相談窓口などで詐欺や不良製品などによる被害の相談を受け付けている、独立行政法人です。
詐欺などの情報を網羅的に収集しており解決事例も多いことから、あなたが受けた被害に対する適切な対処方法を教えてもらうことが期待できます。
特に悪質と考えられる場合は、amazonカスタマーセンターと平行して国民生活センターへ相談することがお勧めです。
(4)警視庁サイバー犯罪対策課に連絡する
主にコンピューターやインターネットを利用した犯罪を捜査対象としている、警視庁の捜査機関です。
詐欺・悪質商法に関する相談も多く寄せられているようであり、amazonで発生する詐欺被害に関する相談も多いと考えられます。
悪質さの度合いによっては詐欺加害者の検挙に動くことがありますので、相談の際は正確かつ詳細な情報の提供を行うようにしましょう。
(5)弁護士に相談する
amazonのような、インターネット上で遭う詐欺被害の解決に強い弁護士は存在します。
一般的にインターネット上での詐欺被害は、被害者が詐欺だと気づいた時点で既に加害者と連絡が取れなくなっているケースが多いのですが、弁護士であれば被害者であるあなたに代わって独自の情報ルートにより加害者を割り出し、被害金額を弁済するよう交渉することが期待できます。
相談料や着手金は無料としている法律事務所もあります。
費用対効果を十分に考慮しながら、詐欺被害の回復に向け弁護士に依頼することを選択肢のひとつとしましょう。
まとめ
インターネットの買い物は大変便利ですが、ご紹介したとおり対面販売にはないトラブルもつき物です。
そのようなリスクがあることを認識したうえで、危ないと思われる出品者や商品には手をつけないように心がけることが、トラブルを防ぐ基本になります。
もしトラブルに巻き込まれた場合は、弁護士など適切な相談先に迅速に相談するなどの対応を取ってください。後手に回ればその分、被害の回復は望みにくくなります。
もしあなたが現在トラブルに巻き込まれているとしたら、この記事を今一度読み直して頂くことが解決策を見つける第一歩となるはずです。
監修者:宮本健太弁護士
【経歴】
立教大学法学部卒業
東京大学法科大学院修了
司法修習(東京)修了
【専門分野】
交通事故のほか、労働災害事件、夫婦間の問題、労働問題などの一般民事事件を主に担当しています。
ご依頼者様の利益を最大化させることを念頭に、職務に取り組んでおります。
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