チヒロさんは、夫の貴大と3歳の娘リコと暮らす専業主婦。ある日、夫の上司一家が引っ越してきます。上司一家も3人家族で娘同士も同い年なので、チヒロさんはいい関係が築けるだろうと思っていました。しかし、この上司の妻・ナツミはクセのある人物だったのです。娘たちが同じ幼稚園に入園してからも、失礼な発言を繰り返し、チヒロさんにはマウントを取るような態度で接してきます。しかし、その後子ども同士も遊ばなくなり、距離ができていきました。それからしばらくして、チヒロさんのもとに心当たりのない代引きの荷物が届くようになります。チヒロさんはナツミさんの仕業だと思っていましたが、マンション内ではそれがチヒロさんがやったことだと噂されていました。さらに、ナツミさんはご主人にチヒロさんに関して、事実とは異なる悪質な噂話を流しているようで……。
同じ主張と繰り返すママ友
チヒロさんは、いつも仲良くしているママ友と作戦会議を開きました。ママ友が独自に調べてくれたところによると、やはり噂の出どころはナツミさんのようです。
ナツミさんは、ご近所さんに「離婚しそうでチヒロさんが病んでいて、出前ばかりとっているから被害妄想をこじらせている」と、根も葉もないことを話していて、何がしたいのか目的は不明ですが、かなり悪質。
しかし、ママ友いわく、マンションの住人はナツミさんの家がゴミ出しのルールを破っていることや、よく出前を取っていることをわかっていて、その噂話を信じている人はほとんどいなかったそう。それを聞いて、チヒロさんはすこしだけ安心しました。そして、ママ友からのアドバイスもあり、マンションの管理組合の会合で、この件について話すことにしました。
会合には、予想どおりナツミさんの姿もありました。早速、着払いの宅配被害が議題に取り上げられ、ナツミさんが威勢よく手を挙げて話し始めます。ざっくりと被害内容を報告したあと「もう来ていないから騒がなくて大丈夫」と言いますが、他の住民からは「もうすこし詳細を話してほしい」という声が挙がりました。
すると、ナツミさんは「こんなことよくあることですし、大騒ぎすることじゃないと思う」と言い、それを聞いた住民たちは「よくあること!?」とザワついている様子。そこで、チヒロさんも手を挙げて、被害内容について詳細に説明をしました。そのとき、ナツミさんは苦々しい顔でチヒロさんを睨みつけていたのです……。
チヒロさんが話を終えると「被害があったのは、2人だけか」と確認されました。そして、チヒロさんは「はい。うちは警察に相談しようと思っています。」と毅然とした態度で答えたのでした。
着払いで荷物を送りつけられる被害は「よくあること」という主張していたナツミさん。出席していた他の住民たちもそれには違和感を覚えたようです。さらに、チヒロさんがみんなの前で「警察に相談するつもりだ」と言ったことで、ナツミさんの顔色が一変しました。ナツミさんの言動には怪しさを感じますが、まだ確実な証拠がありません。この話し合いを機にしっかり調査する方向になればいいですよね。
著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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