梅雨が明けてから、今年も苦しくなるような猛暑が続いていますね。熱中症予防で体を冷やすことの重要性が指摘される季節ですが、実は体を冷やしすぎることでさまざまなトラブルの原因にもなるのです。
薬剤師で健康アドバイザーでもある箕浦雅子さんに体を冷やすデメリットについてお話を伺いました。
体を冷やすデメリットとは?
今年も猛暑日が予想されています。熱中症対策は大切ですが、実は体を冷やし過ぎるのも危険です。
昔、お腹丸出しで飛行機に乗っている若手女優さんがベテラン女優さんに怒られたという話がありました。
何故だと思いますか?
それは、「お腹が冷えると化粧のノリが悪くなるのでそのようなことをしては女優失格だ」ということだったのです。
暑いとはいえ、体を冷やし過ぎることは健康に大きな影響を及ぼします。
特に女性にとって重大な問題となります。
中でも20代後半の女性は、仕事やプライベートで忙しく、体調管理が疎かになることも少なくありませんが、体を冷やすことによるリスクについてしっかり理解し、適切な対策を取ることが重要です。
体を冷やすことによるデメリットをご説明します。
1:化粧のノリが悪くなる
体が冷えると血行が悪くなり、肌のターンオーバーが遅くなることがあります。
これにより、肌の新陳代謝が低下し、古い角層が残りやすくなります。
結果として化粧のノリが悪くなり、メイクが長持ちしない、均一に塗れないといった問題が生じます。
血行不良はまた、肌のくすみや乾燥を引き起こすことがあります。
特に冷え性の人は、手足だけでなく、顔色にも影響が出やすいです。肌の血流が悪くなると、栄養素が十分に供給されず、肌の健康が損なわれるため、化粧の仕上がりにも影響を及ぼします。
また、冷えは皮膚のバリア機能にも影響を及ぼします。
皮膚が冷えることで乾燥しやすくなり、外部から刺激物に対して敏感になります。
乾燥した皮膚はアレルギー反応を引き起こしやすく、アトピー性皮膚炎などの症状が悪化することがあります。
2:月経痛や月経不順の原因にも
体の冷えは、月経痛や月経不順の原因にもなります。
足元で冷やされた血液が内臓に戻ってきて最初に当たるのが子宮です。子宮や卵巣が冷えて血行が悪くなると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
これにより、月経周期が不規則になったり、痛みが強くなったりすることがあります。また、女性ホルモンは月経周期や妊娠、骨の健康などに関与しています。
冷えによりホルモンバランスが崩れると、月経不順や更年期障害のような症状(めまい、頭痛など)が現れることがあります。冷え性の女性は、特に冬季に月経痛が悪化する傾向があります。
冷えによって骨盤内の血流が悪くなる事で、子宮の収縮が強まり、痛みを感じやすくなるのです。
温かい飲み物を摂取したり、腹部を温めたりすることで症状を緩和することができますが、根本的な原因である冷えを改善することが重要です。
下腹部の冷えは、特に女性にとってリスクがあるということを覚えておきたいですね。
3:腸内環境悪化のリスク
冷えは腸の動きを低下させ、腸内の善玉菌のバランスを崩すことがあります。
これにより、腸内バリア機能が低下し、アレルゲンが腸壁を通過しやすくなったり、便秘や下痢の原因となったりすることが考えられます。
エアコンの効いた部屋で寝ている方も多いと思います。
寝ている間にパジャマがはだけてお腹が丸出しになったりしていませんか?
特にお腹を冷やし過ぎないように気を付けましょう。
以上のように、体の冷えはさまざまな悪影響を及ぼします。
今は夏でも至る所で冷房が効いているため、からだが冷えてる女性が増えています。
日常生活で体を温める工夫をすることが大切です。
執筆者
箕浦 雅子
日本古来の「食養」を基に、現代人の不調を立て直す!にこにこマークのママ薬剤師!
株式会社Reblood 健康アドバイザー
株式会社健将 代表取締役社長
株式会社健将ライフ 代表取締役社長
株式会社日輪光瑠璃薬局 代表取締役専務
薬剤師、食養アドバイザー、学校薬剤師
チョコレート嚢胞(子宮内膜症)破裂により両卵管を一部切除。
子どもは望めないと言われるも、自然妊娠にて3人の子供を授かる。
両親の影響で子どもの頃より食養に触れていたが、この入院をきっかけに真剣に学ぶ。
様々なセミナーや書籍を通して人生哲学を学ぶなか、
易経に出会い、今までの学びと食養の関係が腑に落ちる。
学校薬剤師として小学校でお酒とたばこの話や薬物乱用教室を行う。
食の大事さ、子育ての楽しみ方、夫婦円満の秘訣などリクエストに応じた演題でセミナーも随時開催。
株式会社Reblood
配信: キレイ研究室
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