夫の会社は大丈夫?離職率が低い会社=いい会社とは限らない

第838回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
定期的に人が辞め、新しい人が入社する、人材の流動性が高い職場がある一方で、入社したらなかなか離職者が出ない会社もあります。一般的には、離職者が出ない職場の方が良い環境というイメージがあるけれど、そうした会社にも問題はあるのだとか。

●人が辞めないという会社に起こりうる弊害

人が辞めないということは、みな等しく歳を取り、組織が次第に老化していくということ。業務を通じて経験を重れば、人はだんだんとスキルアップしていく一方、時間が過ぎても管理職ポストの数は変わりません。スキルがあっても昇進できない。そういった人が増えてしまうという状態になりやすいのです。

また、人が辞めないということは、新しい従業員を雇う必要性がないということでもあります。また、先々昇進が望みにくい環境であることから、新しい従業員が入社したとしても離職しやすい状態になるのです。

夫の会社は大丈夫?離職率が低い会社=いい会社とは限らない

●人が辞めない会社はマンネリの増加も

人材が動くということは、その人の持つノウハウや人脈も動くということ。これまでその会社では解決し得なかった問題や時間がかかっていた問題も、新しい人材がもたらすノウハウによって解消され、会社はさらにパワーアップすることもあるのです。こういった人材の流入による副次的効果も、離職率が低い会社ではあまり起こらず、組織はマンネリ化して、時代の変化についていけない…ということも。

大卒の3年後離職率は約30%と言われています。あなたの夫の会社の離職率はどれくらいですか?
(文・団子坂ゆみ/考務店)