7、精神的苦痛から解放されるために…今あなたができること
精神的苦痛を受けた場合には、その後にどのように回復をしていけばよいのでしょうか。
(1)弁護士への相談
弁護士は法律のお話しだけではなく、あなたのトラブルにきちんと共感してくれます。
男性には話づらいトラブルに巻き込まれたような場合には、女性の弁護士を指定して相談・依頼をすることも可能です。
また、実際に精神的苦痛に基づく慰謝料請求をする場合には、事件を整理したり裁判で何度も事件について聞かれることになります。
みたくもない書類や物でも裁判の証拠になるようなものは集めなければなりませんし、思い出したくないことでも裁判に必要であれば証言しなければなりません。
その場合に弁護士はなるべくあなたの負担が少ないように取り計らってくれます。
ただ、理不尽なことですが、自分の中では忘れられないくらいショックでも、過去のこと例などから見ると慰謝料の金額が低い場合もあります。
弁護士に依頼をしてしまうとかえってお金がかかってしまうような場合には、無理に依頼すべきではありません。
精神的苦痛というのは、人によって違うもの。
ですから、似ているケースであっても過去の裁判で慰謝料に値しないとされていることもあります。
ここで、なぜ、その裁判では慰謝料に値しないとされたのか、弁護士に聞くなどしてその理由を探ってみてください。
あなたのケースとどこが相違しているのか、相違点をはっきりとさせてみることからです。
(2)カウンセリングを受ける
精神的苦痛のせいで日常生活がうまくいかなくなるような場合には、カウンセリングを受けて日常生活を取り戻せるようにしましょう。
(3)休日やアフター5などを使ってストレス発散する
精神的苦痛を負っていると、家にこもってしまったりしませんか。
誰かを誘って、休日やアフター5にきちんと遊びにいってストレスをしっかり発散するようにしましょう。
カラオケやグルメなどを楽しんだりしてストレス発散して忘れてしまうこともよいでしょう。
(4)精神的苦痛から解放されたらどんなことをしたいか計画する
今のその精神的苦痛がつらい場合に、その状態から解放されたらどんなことがしたいかを想像してみませんか?
請求をしている間や、裁判をしている間は、どうしても精神的苦痛が頭のかたすみにこびりついたまま毎日を過ごしがちです。
そんなときは、今のこのつらい状況が終わったら、すこし贅沢して旅行や留学などの楽しい計画をたててみるのです。
それだけでも気分が楽になるはずです。
(5)その場から離れる
今のその場所から離れてみることも精神的苦痛から解放される良い手段です。
同じ場所に住んでいると、思い出してしまうようなことがあったりしませんか?
今の職場にいると、フラッシュバックしてしまうようなことはないですか?
そのような場合には一度、その場から離れてみることも手です。
逃げても無駄、場所と気持ちは別、などと頭ではそう考えてしまうかもしれませんが、人間、意外とそうでもないこともあります。
引っ越しや転職などでやり直しをすることでリフレッシュできます。
まとめ
このページでは、精神的苦痛で慰謝料請求ができる仕組みや相場、精神的苦痛との向き合い方などについてお伝えしてきました。
精神的苦痛は感受性との関係もあるので、裁判での主張・立証が難しいものです。
ぜひ弁護士に相談するなどして、納得して請求ができるようにしましょう。
監修者:宮本健太弁護士
【経歴】
立教大学法学部卒業
東京大学法科大学院修了
司法修習(東京)修了
【専門分野】
交通事故のほか、労働災害事件、夫婦間の問題、労働問題などの一般民事事件を主に担当しています。
ご依頼者様の利益を最大化させることを念頭に、職務に取り組んでおります。
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