スマホは時にはさまざまなトラブルにつながる可能性があります。
そのため、便利だとは思いながらもなかなか子どもにスマホを与えられずにいる親も多いでしょう。
ここでは、
スマホトラブルの事例
子どもをスマホのトラブルから守るには
スマホのトラブルが発生したときの相談先
についてご紹介します。
1、スマホが原因で起こったトラブル事例
最初に気になるスマホトラブルの事例を見ていきましょう。
子どもはまだネットの世界に潜む危険性を正確には理解できていません。
その純粋さを狙った犯罪などが後を絶たないのです。
スマホの扱いなどについて、学校でも家庭科の授業などで指導されてはいますが、やはり家庭での指導が重要です。
(1)誹謗中傷・脅迫行為・いじめ
LINEやTwitterなどのSNSの利用で誹謗中傷や強迫行為・いじめなどに発展するケースがあります。
近年、コミュニケーションツールとして、子供を含む多くのユーザーがLINEを利用しています。
コミュニケーションの手段として用いる際には便利なものですが、LINEの使用は時にトラブルに発展することがあります。
例えば、グループLINEを作り、グループ外の友人・知人をみんなで誹謗中傷するといったトラブルが想定されます。
直接面と向かって話をしているわけではないということも相まって、相手のことを考えた発言ができなくなってしまうのでしょう。
「ここにはいないから」という安心感もあるのだと思います。
しかし、誰かが発信した誹謗中傷は口頭や違うグループLINEなどで話題になってしまうものです。
「あの子があなたの悪口を言っていたよ」などと伝わることで相手は傷つきますし、現実の世界でのいじめに発展する可能性もあります。
その他Twitterでは特定のアカウントに対して暴言を吐く行動や脅迫行為が行われるケースもあります。
顔が見えないSNSの場だからこそ、小・中学生の利用に関して、注意をする必要があるでしょう。
(2)性犯罪被害・ストーカー被害
スマホの利用から性犯罪やストーカー被害に発展するケースがあります。
具体的には、Twitterや出会い系サイトなどで買春行為が横行しており、純粋な中高生がそのターゲットになってしまったり、お金欲しさに画像をアップしてしまったり、直接会った結果性被害に遭ってしまったりというケースが現に報告されています。
インターネットの世界に一度アップしてしまった情報は、たとえその投稿を削除したとしても、完全に消し去ることは難しいものです。
個人情報などを投稿しないように指導することも重要になるでしょう。
また、迂闊に自撮り画像をInstagramなどにアップすることによって、その画像を見た見知らぬ人からネット上のストーカー被害に遭うケースもあります。
さらに、投稿には位置情報が添付されるケースもあるため、画像から居場所を特定される可能性もあります。
その場合、ネット上のみならず現実世界でのストーカーに発展するケースもあるため、十分注意したいところです。
(3)空き巣被害
SNSへの投稿で自宅の位置情報がネット上に拡散されるケースがあります。
その上で、SNSに旅行などで自宅を空けている旨の書き込みをしてしまっては、空き巣のターゲットになってしまう恐れがあります。
個人情報はネット上で拡散することで取り返しのつかない事態に発展する可能性があるので注意してください。
(4)アカウントの乗っ取り・不当請求
不審なサイトからパスワードの開示を要求され、実際に開示することなどによって、SNSのアカウントが乗っ取られてしまったり、不当請求の被害に遭ったりすることもあるでしょう。
このようなトラブルを避ける為にも、信頼できないサイトにアクセスできる環境を子どもに与えることは避けるべきでしょう。
また、SMSなどに突然高額請求を促すメッセージが送られてくることもあります。
子どもは純粋なので、その内容を信じ込んでしまう恐れがあります。
そこから二次被害に拡大していくケースもあります。
(5)高額課金トラブル
スマホでゲームを楽しむ子どもも多くいます。
何も気がつかずに促されるままに課金対象のものを買ってしまう場合もあるでしょう。
高額課金は親元に請求書が来るまでは明らかにならないかもしれません。
ゲームアプリを入れる際には注意したいポイントです。
(6)個人情報の漏えい
スマホの利用から個人情報が漏洩する危険性については十分に認識しておく必要があるでしょう。
上で見たとおり、個人情報の流出から発展してトラブルになることが多々あります。
本名や住所、本人画像などは不用意に投稿しないように注意する必要があるでしょう。
(7)違法アップロードとダウンロード
違法なアップロードとダウンロードにも注意すべきです。
著作権のある動画や画像などをうっかりアップロードすることで、著作権法に抵触してしまうことがあります。
また、違法にアップロードされた動画であることを自覚した上でダウンロードする行為も犯罪になり得ますので気を付けましょう。
(8)ながらスマホ
子どもはすぐにスマホに夢中になります。
そのため、ながらスマホによる交通事故などにも発展しやすいものです。
授業中でもスマホを手放さないケースもあるでしょう。
そこから学校や友人とのトラブルに繋がっていく可能性があります。
スマホの利用について家庭でルールを設け、子供がスマホに夢中になり過ぎに注意してください。
2、中学生・高校生が被害に遭うケースが増えている
中高生のスマホトラブルは年々増加しています。
コミュニティーサイトで知り合った異性とのトラブルは高校生に多く、自撮り画像などをアップロードしたことによるストーカー被害などは中学生に多いという傾向があります。
中学生のSNSの利用はできるだけ控え、高校生のコミュニティーサイトへのアカウント登録は制限をかけるべき項目なのかもしれません。
引用元:インターネットトラブル事例集(平成29年度版)
配信: LEGAL MALL