渋い居酒屋デートで「僕、ウィンナー」「ワサビ食べて」。“子供舌”男になっちゃった怖い過去

渋い居酒屋デートで「僕、ウィンナー」「ワサビ食べて」。“子供舌”男になっちゃった怖い過去

独身生活大謳歌中のアラサー、七尾紫と申します。フリーの編集者として活動しながら、彼氏は作らず、結婚願望も持たず、日々楽しく過ごしています。

というのも、私は「元カレ全員ダメ男です」と胸を張って言えるほど男運がない。付き合うに至らなかった人も含めると数十人にのぼるダメ男体験の中から、今回は“末っ子長男”のエピソードをご紹介します。これから母になる人、すでに子どもがいる人にも読んでいただけるとうれしいです。

末っ子のハイスペ君と居酒屋に行ったら…

誰かとお付き合いするうえで、ちょっとだけ気になるのが兄弟構成。私はそこまで重視していませんが、出会う男性の数が増えると、なんとなく自分との相性の傾向がわかってきますよね。私の場合ですが、“妹がいる長男”と相性がいいなぁと思ったり…。

でもそのことに気づいたのは、数々の“末っ子”との出会いがあったからでした。


私が28歳のころ、居酒屋で一人の男性と出会いました。そこそこ大きな企業に勤めているという彼は、背が高くてきれいなお顔をした、まだ24歳なのに役職ありという、なかなかハイスペックな若者。“シュッとしてる”を体現したような男の子です。

ご近所さんだったこともあり、その日は連絡先を交換して、「次は2人で飲みに行こう」と約束して別れました。

約束の日。ラフな私服姿で現れた彼を見てシンプルに「かっこいい!」と思いましたね。徒歩で店に向かう時間も、お互い緊張することなく友達のようにわいわいと話せて楽しかったです。この時点では、「どうにかなっちゃったらうれし~!」と思っていました。

焼き魚もワサビもダメな、“子ども舌”の男

席についてメニューを見ていると「俺、レモンサワー。紫は?」と聞かれたので、「私、生中」と答えると、「俺、ビール飲めないんだよね」とポツリ。まだ25歳ですから、ビールのおいしさがわかるまでもう少しかかるわけです。かわいー!と思いながら、「ホッケ食べたいな」と言うと、「俺、焼き魚苦手なんだ」と返ってきました。なので、「焼き魚が苦手って珍しいね。じゃあお刺身にしよっか」と代替案と出すと、「いいけど、ワサビ全部食べてくれる?」と言います。


…嫌な予感がしました。でも、ビールも焼き魚もワサビも、苦手な人はいるっちゃいるか…などと考えつつ、メニュー表にチャンジャを見つけたので、「私チャンジャ好きだから頼んでいい?」と聞きました。すると彼は、「チャンジャって何?」と言うのです。

まあ、知らない人もいるだろうし、好き嫌いが分かれる食べ物です。とりあえずチャンジャの説明をして、「一度食べてみたら?おいしいよ」と言ってみました。でも彼は「俺、辛いもの食べられないから」とひと言。もう我慢できなかったので、「じゃあ任せるよ。何が食べたい?」と聞くと、「唐揚げとウインナー」と…。

はい、“子ども舌”確定のお知らせです。私は人の食の好みをあまり気にしません。ですが、彼の場合はちょっと偏食が過ぎるような…。思い切って「お母さん、ご飯作るの大変そうだったでしょ(笑)」と探りを入れてみると、彼から返ってきたのは、「ううん、お母さんが食べさせてくれなかった」という、衝撃的なひと言でした。

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