世界大会もある!? 盆栽ってどう楽しむものなの?

第853回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
盆栽というと、おじいちゃんの趣味とか老後の楽しみとか思っている人も少なくないのでは? だけど、それ大きな間違い。盆栽は戦後平和の芸術として称賛され、GHQの兵士の中にはわざわざジープで盆栽を買い付けに来る人もいたほど。その後、その人気は世界に広がり、今では世界中に愛好家がいるそうです。

●素人の素朴な疑問 盆栽ってどう楽しむもの?

素人からすると、ちょっと渋めな植木鉢にしか見えないというのが正直なところ。盆栽って、どうやって楽しむものなのでしょう。というか、どこが楽しめるポイントなのでしょう?

その世界観を理解すべく、あれこれ調べていると、香川県観光協会の運営するウェブサイト『うどん県旅ネット』にそのヒントがありました。香川県高松市にある鬼無地区から国分寺地区にかけてのエリアは、松の盆栽の名産地で、全国の約8割のシェアを占めているそう。なるほど! そんな『うどん県旅ネット』が提唱する楽しみ方は、以下の通り。

盆栽

●盆栽は自然美と人工美の調和を楽しむもの

まずチェックすべきは「根張り」といって、根の張り方。土をつかむように力強く張っているものが良いとされ、また、根元から最初の枝までの幹はくびれが少なく太い方が好まれるそう(植物にもよる)。また、枝のバランス「枝打ち」も重要なポイント。正面から見て非対称ながらもバランスが取れているものが美しいといわれているそうです。

また、盆栽には表裏があり、表がその盆栽自身が一番美しく見えるポイント。表はどこかと、探しながら鑑賞すると一層楽しめます。

同サイトは、そもそも盆栽は鉢の中に自然そのものの風景を再現して作り上げたもの、いわば自然美と人工美の調和なのだといいます。観る際には、表を見つけたら目線を木の高さの真ん中に下げて眺めることで、その美しさをより感じることができるといいます。覚えておきましょう!

盆栽=古いなんて考えはナンセンス! 実はとっても奥深き趣味なのでした…。
(文・剪定坂ゆみ/考務店)

参考 『うどん県旅ネット』 盆栽の魅力を知る
http://www.my-kagawa.jp/feature/bonsai/miryoku