ノンシリコンシャンプーが流行りだけどそもそもノンシリコンって?

第851回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
数年前から、ノンシリコンシャンプーというものを耳にする。すでに使っている人も少なくないのでは? 私、このシリコンというものがよくわからず…。それゆえ、なんとなくまだ手が出せずにいる。シリコンというと、整形手術のイメージしかないけれど、シリコンって? ノンシリコンって?

●シャンプーのシリコンには手触りを良くしツヤを出す効果がある

気になって調べてみると、総合美容商社のキタオ株式会社ウェブサイトに詳しくその記述が書かれていた。ノンシリコンシャンプーとは、成分にシリコンが含まれていないシャンプーとのこと。一般的に市販されているシャンプーの多くには、シリコンが含有されており、シリコンのコーティングによって洗い上がりの手触り感を良くし、ツヤを出してくれるという効果があるらしい。

だけど、シリコン入りシャンプーは洗いが不十分な場合、頭皮の毛穴に詰まって薄毛や抜け毛の原因となってしまうこと。痛んでいない髪にしか吸着せず、健康な毛にとっては栄養分吸収の妨げになってしまう、という痛し痒しな一面があるのだそうな。そうしたことから、最近ではノンシリコンシャンプーが登場し始めたというわけ。

ノンシリコンシャンプー

●ノンシリコンシャンプーはトリートメントが浸透しやすい

ノンシリコンシャンプーの場合、髪や頭皮への影響は少ないけどコーティング機能が発生しないため、洗い上がりにキシキシとした触感になりがちなのもこのため。ただし、シリコンによるコーティングがないため、トリートメント成分が浸透しやすい状態にすることができるのが特徴。ノンシリコンシャンプーを使っているなら、トリートメントも検討する必要があるということか。

ちなみに、シリコンといっても、成分表に書いてある表示名にはいろいろあり、ジメチコンやシリカ、シリル、シロキ、シラン、シクロメチコンなど、これらはすべてシリコン材。シャンプーだけでなく、トリートメントやスタイリング剤、ヘアケア剤、スキンケア剤などにも幅広く使われているというから、お手元の化粧品の表示を見てみてくださいね。

さて、冒頭のシリコン=整形手術というイメージについてもせっかくなので調べてみると、いわゆる整形手術で体に入れるシリコンもシャンプーのシリコン剤も、元は同じケイ素(元素記号はSi。シリコーンが正式名称)からなるものとのこと。シリコンはオイルやゴム、コート剤など幅広い用途があり安定性が高く、耐熱性・耐候性が高いのが特徴なんですって(参考:聖心美容クリニックウェブサイト)。ノンシリコンシャンプーについて勉強するつもりが、なんだかとっても勉強になりました!
(文・シリコン坂ゆみ/考務店)