話題の人気ホストが考える「褒め上手な人/褒め下手な人」の明確な違い

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後輩や子供にはたくさん失敗をさせてあげよう

――部下や後輩、あるいは子供が失敗しそうなとき、つい口を出したくなりますが、上手な見守り方や方向の正し方はありますか?

軍神:そこはちゃんとタイミングを見計らう。「こういうことをしたらこうなるよ」といくら知識を授けても、知識と体験が合わさらないと経験にならないので学べない。フォローする心構えだけしておいて、失敗するであろう前提で見守る。人を育てるのはこれがベースです。

明らかに失敗するとわかることであれば、おおまかに「こうなると思うけど、まあやってみなさい」と言っておくのはいいと思います。それで失敗したら「あの人の言っていたことは本当だったんだ」と信頼関係も作れますし。

自分の場合、「たくさん失敗しなさい」と思ってます。自分もたくさん失敗してきましたしね。世の中の人はみんな失敗しまくるから、いいんですそれで。失敗して落ち込みましょう。落ち込んだときが上司や先輩、親が出陣するタイミングです。そのときにメンタリングとコーチングをするんです。

絶対にやっちゃいけないこととは?

軍神:部下や後輩、子供が失敗したとき、「ほら見ろ!」と責めないことも指導のポイントです。「でもね、経験をして一個成長できるんだから、今落ち込んだり悩んだりしていることは素敵なことなんだよ」と、起きてしまったことを肯定してあげる。そうじゃないと、失敗を恐れて行動しない人間になってしまうので。失敗を責める、それは絶対にやっちゃいけない。

――たしかに。軍神は失敗して落ち込んでいる人を責めないですね。

軍神:失敗を上司や親が責めると、「失敗したくない、怒られたくない」で、顔色をうかがう人間になるだけで本人の成長につながらない。「いいじゃないの、思い切ってやって失敗しなさいよ。自分がケツも拭くしフォローもするから。安心して行ってらっしゃい」というのが自分のやり方です。

――最後に一つ。軍神はどんな未来を描いてホストたちを指導しているんですか?

軍神:関わるすべての人たちの人生を彩り、ホスト業界と社会を繋ぐこと、それが自分のミッションだと思って指導をしています。自分はお金持ちになりたいとか、成功したいとか、そういう欲は一切ないんです。その人がより良くなる手助けをする、人を幸せにする、それが自分の人生の意味なので。これからもそのために生きていきます。

<取材・文/ささきみどり 撮影/瑞姫>

【ささきみどり】
ライター、インタビュアー。建築会社勤務後、出版社、編集プロダクションを経てフリーに。女性誌、ライフスタイルを中心に執筆。趣味は温冷浴とスクラッチキャットのぬい撮り。ぬいぐるみをさも生きている風に撮ることに命がけ。

Instagram:@midori6497

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