出発直前までは周囲に明かさなかった
キャンピングカーでの車中生活を友だちが思いついたなら、一般的な価値観で図るなら、ちょっと心配したくなるものです。出発前は、こうした決断をどう周りに報告したのか聞きました。
「車中生活を始めることは、事前には誰にも言いませんでした。両親にも、親しい友人にも言っていません。その理由は、他人の意見が入ると、そのつど僕たちの意思がブレると思ったからです。周りの雑音に勝てるほど、自分の意思も固まっていなかったんです。
出発までは断固として妻と2人で計画し、出発後にもう引き返せないぞというタイミングで、周りには報告しました。親には言葉より文字の方が伝わるかなと思い、自分のブログを読んでもらいました。父親は『自分の決断を信じてやれているのがいいよね』と、肯定的にとらえてくれています」
旅の準備や葛藤、仕事の整理などを経て、キャンピングカーでの車中生活をスタートさせたこみあげさん一家。ある種夢を実現させたわけですが、忙しく目の前のことをこなすので精一杯な筆者は、その挑戦と、おだやかで濃密な生活が、どこか羨ましくも感じるのでした。
<取材・文/おおしまりえ>
【おおしまりえ】
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
配信: 女子SPA!
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