悪ふざけとシリアスのバランスが歌手としての魅力
最後にとんねるずの歌手としての魅力を解説したい。どの楽曲でも言えるのだが、悪ふざけとシリアスが良いバランスで混ざり合っているところが最大の魅力だ。
コミックソングだけに偏らず、かといってまじめなシリアス路線にいきすぎない。絶妙なバランス感覚があるからこそ、それぞれの楽曲の良さが引き立ち魅力を増幅させていくと考える。
また、活動の中で2人は生歌にこだわっていた。お世辞にも石橋に関しては歌がうまいとはいえないが、それでも魂を揺さぶるような歌唱は多くのファンを引き付けて離さない。
歌手活動にも真剣だったからこそ、ここまでとんねるずの楽曲は、いまでも支持をうけているのだろう。
『みなさんのおかげでした』最終回の歌唱を超えるか?
今回、『とんねるず THE LIVE』はどんな構成になるのか分からない。ただ、石橋が「テーマは泣かせる」だと宣言しているだけに、推測するなら『迷惑でしょうが…』、『情けねえ』、『一番偉い人へ』などを軸として、さらに「懐かしすぎて泣ける」楽曲も用意するのではないだろうか。
現時点では、2人での歌唱という意味では、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の最終回でラストに歌唱した『情けねえ』が強烈なインパクトと感動をファンに残している。
果たして、このパフォーマンスを超えるライブをみせてくれるのか、期待して11月を待ちたい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
配信: 女子SPA!
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