発達障害グレーだった小4長男が「ガリガリの野良猫」を保護→子猫との交流で“驚きの変化”が

発達障害グレーだった小4長男が「ガリガリの野良猫」を保護→子猫との交流で“驚きの変化”が

猫との交流で長男の癇癪が激減


 子猫の名前は、モコに決定。大人しく、右手が不自由でした。幸い、心配していたほどアレルギー症状はひどくなく、自身で上手く対処することに。

「モコは過去に骨折などの怪我をして、骨に異常があったようです。右手の肉球を触られるのを嫌がりました。高いところに飛び乗る、飛び降りる、走るなどの動作は見せませんでした」


 その姿に重なったのは、3か月前に他界した義母。義母も右手に不自由があったため、パパひつじさんは「猫になって会いに来てくれた」と思ったのです。

 モコちゃんとの生活が始まると、長男さんの行動に少しずつ変化が。大きな音が苦手なモコちゃんを気遣い、大きな声を出さなくなったのです。保護から数日で、癇癪を起こす頻度は激減。自分を愛してくれる長男さんに、モコちゃんはいつもぴったりくっついていました。

みんなが寝てしまうと鳴いて起こす甘えん坊


「長男いわく、動物を飼うことは小さな許しの連続で、それが人を許せることに繋がったそうです。許すことができるようになったことで、怒りのコントロールができ、癇癪が収まったと感じたようでした」

 甘えん坊のモコちゃんは呼んでも呼ばなくても近くに来てくれ、家族の体に乗ることが大好き。みんなが寝ると寂しくて、鳴いて起こそうとしました。

「長男は、モコに慕われてたんだと思う。“愛される”は経験しやすいけど、“慕われる”って人間界では経験できないことも多い。“慕われる”から生まれる感情でしか育てられない人間性があるとしたら、モコとの日々はとても貴重な経験になったのだと思います」

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