メイクは落とし、角質は落としすぎない
角質が厚くなりやすい場所は、額、眉間、鼻、小鼻、鼻の下、顎。反対に角質が薄くなりやすい場所は、頬。本書いわく、クレンジングに使用するのは、「中指と薬指の指の腹」。本書ではこれを「指センサー」と呼んでいます。
今まで私は、人差し指と中指、あるいは手のひら全体でクレンジングを行っていました。これを中指と人差し指の腹に変えてみたら、驚くほど感触が違うのです。特に薬指の腹は、肌へのあたりがやさしくて心地よく、どの部分がやわらかいのか、あるいはかたいのかがわかります。これぞまさに「指センサー」。肌の負担が軽減された印象です。
ちなみに50代から「やめる」のを推奨するのが、オイルタイプのクレンジング。なぜなら「汚れ落ちはよくても必要な皮脂も奪いやすい」という特性が、オイルクレンジングにはあるのです。洗いあがりがしっとりするタイプも、「表皮に油膜や保湿剤が残るので、次に使う化粧品の浸透を妨げ、皮脂代謝を低下させることも」。
理想は低刺激で汚れ落ちのよいミルクタイプ。肌の調子がいまひとつ、と悩んでいた方は、クレンジングを見なおしてはいかがでしょうか。
ターンオーバーについての誤解
年齢を重ねるごとにターンオーバーが悪くなる、といわれていますよね。毎日クレンジング&洗顔をしていても角質が残るという心配から、ピーリングやスクラブなどで定期的にケアしている方もいると思います。
しかし本書は「逆に角質を取りすぎて皮膚がとても薄くなっている方が多いのです」と指摘。「古い角質を除去すると、皮膚がなめらかになりシワが目立ちにくくなる効果が期待できる」と前置きしたうえで、過度な角質除去ケアは「やめる」のを薦めています。
「50代からは穏やかに角質を除去するクレイマスクや、AHA(フルーツ酸)配合の洗顔フォームなどをたまに取り入れるだけで十分」と本書。無理はしたくない、ナチュラルに年を重ねたい。でもキレイはあきらめたくない。そんな世代のケア方法は、やさしさをベースに行いましょう。
配信: 女子SPA!