宮崎麗果さん「おなかの中で赤ちゃんの成長が止まって…」体重1kg未満で生まれた娘。発達がゆっくりな彼女が教えてくれた大切なこと

宮崎麗果さん「おなかの中で赤ちゃんの成長が止まって…」体重1kg未満で生まれた娘。発達がゆっくりな彼女が教えてくれた大切なこと

美容関連会社を複数経営する実業家の宮崎麗果さん。二度の離婚を経て、33歳のときに元ダンス&ボーカルグループの黒木啓司さんと結婚。現在は5歳の息子・ゆうざんくん、4歳の娘・ハナちゃん、1歳の息子・ケイリーくんを育てています。第五子を妊娠中の宮崎さんに、お子さんたちの成長について聞きました。

■体重900g台で生まれてきた長女

宮崎麗果さん(以下、宮崎) 今おなかにいる子は男の子なんですけど、ケイリーはとても胎動が激しかったので、それに比べるとちょっとマイルド。子どもによって、おなかの中にいる時から性格が全然違います。

ーーでは第三子のハナちゃん(4歳)は唯一の女の子なんですね。宮崎さんは、ハナちゃんが小さく生まれたことをSNSで公表されています。詳しく聞かせていただけますか?

宮崎 妊娠6~7カ月ごろに、おなかの中で発育不全になっていることがわかりました。できるだけ赤ちゃんをおなかの中に長くいさせてあげたほうがいいことと、いつ赤ちゃんの心拍が落ちるかわからないという理由から、私も2カ月ほど入院していました。その時期は、起業、二度目の離婚、自分自身の体調不良もあったり、上の子のこともあるし、いろんなできごとが一気に重なっていました。

ーーそれはとても大変でしたね……。

宮崎 体重900g台で生まれたハナちゃんは、命の危険があると言われましたし、生まれてしばらくは肺が弱すぎて泣くこともできない状態。NICUに3カ月ほど入院しながらいろんな困難を乗り越えて、少しずつ成長してくれました。

 上の子たちの育児では、子どもが泣くとどうにかしなきゃ! って焦ってしまっていたけれど、ハナちゃんのおかげで赤ちゃんが大きい声で泣けることはすばらしいことなんだって知りました。泣くことひとつでも「元気に泣いてくれてありがとう」って、感謝の気持ちを持てるようになりました。ハナちゃんは私に命の尊さを教えてくれた存在です。

■心配よりも成長の楽しみのほうが大きい

(提供写真)

ーー子育てをしていると子どもの泣き声や自己主張に悩むこともありますが、それも元気だからできることなんですね。

宮崎 子どもって「ママ、ママ」「これやって!」と「見て!」って“かまって攻撃”がすごい時期がありますよね。前はそういうことも「大変だ~」と思っていたけれど、決して当たり前じゃないんだなって。ハナちゃんが大切なことをたくさん気づかせてくれて感謝しているし、ハナちゃんのおかげで私自身も強くなった気がします。

ーー現在、ハナちゃんは療育を受けていますか?

宮崎 はい。ハナちゃんは今4歳ですが、発語がありません。発達もゆっくりです。いろんな検査を受けましたが、とくになにも診断がつかないような状態で、「発達に遅れがある」ということしかわかっていません。

 大人の基準で考えると、普通と違うとか遅れているとか悩んでしまいがちですけど、ハナちゃん本人はとってもハッピーに見えるんですよね。本人が不自由を感じたり困ったりしていなければ、親がいろいろと心配しすぎたり焦ったりしなくていいのかな、と。

 親の私たちにできるのは、ハナちゃんに必要なサポートを受けさせてあげること。療育のサポートを受けて、日に日にできることがどんどん増えているので、ハナちゃんのこれからの成長がすごく楽しみです。

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