胃ポリープ

胃ポリープ

胃ポリープの前兆や初期症状について

胃ポリープは無症状なことが多く、ほとんどが健康診断の上部消化管造影検査(バリウム検査)や内視鏡検査(胃カメラ)で見つかります。

過形成性ポリープの場合、ポリープが大きくなり出血すると、黒い便が出て、貧血症状がでてきます。貧血症状としてはめまい、動悸、疲れやすさ、息切れなどが挙げられます。
また、ヘリコバクター・ピロリ菌感染により慢性胃炎や萎縮性胃炎を起こしている場合は、胃もたれや胸やけ、胃の不快感、食欲不振などの症状が出現します。

ヘリコバクター・ピロリ菌は、強い酸性の胃酸や消化酵素のある胃の中でも生きられる細菌です。ヘリコバクター・ピロリ菌がつくるアンモニアなどの毒素が胃粘膜にダメージを与えることで、炎症が長く続くと「慢性胃炎」と呼ばれる状態となります。

胃ポリープの検査・診断

胃ポリープは症状が現れない場合が多く、健康診断などで偶然見つかることがほとんどです。主な検査はX線による上部消化管造影検査(バリウム検査)、内視鏡検査(胃カメラ)の2つがあります。

X線による上部消化管造影検査(バリウム検査)

バリウム検査は胃を膨らませる発泡剤と造影剤であるバリウムを飲み、X線を照射しながら胃の中の粘膜を調べる検査です。体を回転させて飲んだバリウムを胃の中に薄く広げることで、胃粘膜の凹凸の有無をみることができます。

内視鏡検査(胃カメラ)

口や鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。胃の粘膜を直接みるため、ポリープができている位置や大きさ、胃粘膜の色などがくわしく分かります。ポリープの見た目からどの種類のポリープなのか判別できます。

検査前日の夕食は、消化によいものを21時までに食べ、それ以降は検査が終わるまで食べられません。脱水防止のため、検査の1時間前くらいまで飲水は可能です。胃の中に食べものが残っていると観察できず、検査が中止となる場合があるので注意しましょう。くわしくは検査を受ける病院の指示に従ってください。

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