編集部まとめ
口腔がんは20代から40代といった比較的若年層でもみられる疾患であるため、若くても注意が必要な疾患です。しかし、口腔がんは痛みなどを伴わないため、なかなか気づかれないことが多いのが現状です。
病期ごとの5年生存率を見てみると、初期であるstage Ⅰでの5年生存率は85%~95%である一方、末期であるstage Ⅳだと40~50%になります。
このことからも、早期発見・早期治療がいかに有効であるかがわかるかと思います。
実際には、患者自身でがんだと気づくことはなかなか難しいため、基本的には2週間以上たっても完治しないような口内炎、または白斑、紅斑などを伴う粘膜病変が見られる場合は悩まず、専門医を受診してほしいと思います。
また、飲酒喫煙で、口腔がん罹患率は上昇することがわかっているため、今一度生活習慣の改善も検討していただきたいと思います。
口腔がんのリスク要因は、飲酒禁煙だけでなく、口腔内の不衛生、が影響するため、口腔内を清潔に保つことは、歯周病や虫歯のリスクを下げるためだけでなく、口腔がんのリスクを下げるためにも有効です。
「口腔がん」と関連する病気
「口腔がん」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
歯科口腔外科の病気白板症
紅斑症
梅毒性舌炎
白板症、紅斑症が前がん病変となり、また臨床所見も似ています。
それ以外には、梅毒性舌炎、扁平苔癬などがあげられます。特に梅毒に関しては現在日本で患者数が増加しており、社会的な問題にもなっているので、注意が必要です。
「口腔がん」と関連する症状
「口腔がん」と関連している、似ている症状は3個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
口腔内の一部が白い
舌の一部が白い
舌表面の赤みやただれ
口腔がんの見た目は、口内炎に似ていることが多いため、自己判断は困難です。
参考文献
舌がん・口腔がんとは?(日本耳鼻咽喉科頚頭学会ホームページ)
配信: Medical DOC