「血豆とメラノーマの見分け方」はご存知ですか?メラノーマの治療法も解説!

「血豆とメラノーマの見分け方」はご存知ですか?メラノーマの治療法も解説!

血豆の原因

血豆は指先やつま先だけではなく全身にできます。口腔内もできやすい部位の1つです。以下では、血豆が口腔内にできやすい原因を紹介します。

外傷

血豆は、打撲・圧迫などの外的刺激によってできます。転倒や固い物・熱い物を食べる、歯磨き、自分で粘膜を噛むなどの外傷で口腔内は血豆ができやすいため、注意が必要です。

アレルギー

特定の食物・薬などのアレルギー反応も血豆の原因と考えられています。アレルギー反応には、腫れ・かゆみ・水疱・くしゃみなどの軽い症状から意識障害に至る重い症状まで現れる場合があります。アレルギーを特定できていない方は、病院でアレルギーの検査を受けておくと不安も減るでしょう。

ストレス

ストレスも血豆ができる一因になるでしょう。ストレスが増えると食いしばりや睡眠の際の歯ぎしりが起こりやすくなります。食いしばりや歯ぎしりの際に口腔粘膜を噛むことで血豆ができる可能性が高くなるのです。

メラノーマの治療法

メラノーマの治療法は、手術・放射線療法・薬物療法です。治療法ごとで特徴が異なるため、以下で詳しく紹介します。

手術

メラノーマの基本的な治療法は、病変部の切除です。メラノーマは、病変の厚みで進行度が変わるため、病変部から5mm〜2cm程広めに切除します。
所属リンパ節への転移の有無で対応は異なり、所属リンパ節への転移が明らかでない場合には、センチネルリンパ節生検を行います。画像検査などで所属リンパ節への転移が認められる場合には、リンパ節郭清術が行われるでしょう。
メラノーマで最初に転移すると考えられているのがセンチネルリンパ節です。このリンパ節への転移の有無が、ほかのリンパ節への転移の有無にも関係しているとされています。
メラノーマは、病変の厚み・潰瘍の有無・他臓器への転移の有無などにより治療法が変わります。通常のほくろや血豆と違うと感じたら、早期に医療機関で受診しましょう。

放射線療法

メラノーマは、ほかのがんに比べて放射線への耐性が強いため、効果が薄い治療法とされていました。しかし、近年では免疫チェックポイント阻害薬との併用で、通常の放射線治療よりも予後が1年以上長くなるなどの報告もされています。
また、脳転移や骨転移にも放射線治療は適応されており、脳転移で行われる定位放射線治療でも通常の放射線治療より予後が半年程伸びることが示されています。

薬物療法

手術後の再発や手術が困難な患者さんに行うのが薬物療法です。以前は、抗がん剤治療を行っていましたが、現在は免疫チェックポイント阻害薬・BRAF阻害薬などを中心に治療を行っています。
メラノーマに適応する免疫チェックポイント阻害薬には、抗PD-1抗体や抗CTLA-4抗体などがあります。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫機能にブレーキをかけて増殖するがんの働きを抑える薬です。免疫機能へのブレーキを解除して患者さんの免疫機能を高めてくれます。
免疫チェックポイント阻害薬には副作用もあり、免疫が過剰に働くと発熱・咳・息切れ・吐き気・下痢などのさまざまな症状が現れるでしょう。
BRAF阻害薬は、メラノーマでがんの増殖に関与しているBRAF遺伝子を阻害してがんの増殖を抑える薬です。遺伝子異常の状態・有無などを確認してから投与されます。