閉経後の女性に起こりやすいと言われる骨粗しょう症。運動習慣がない人、65歳以上の人などは、骨粗しょう症になりやすいそうです。そのほかにどのような人が患いやすいのか、矢吹整形外科の矢吹先生にチェックリストを紹介してもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【「骨粗鬆症」の予防法や「なりやすい人の特徴」を医師が解説 骨が脆い人におすすめの食べ物とは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
≫ 【イラスト解説】骨粗しょう症の原因、予防にお勧めの食べ物
監修医師:
矢吹 尚彦(矢吹整形外科)
東海大学医学部卒業。大学病院や総合病院などで整形外科領域の診療を積んだ後の2004年、神奈川県横浜市に「矢吹整形外科」を開院。治療に限らず、トレーニングマシンを備え、各種運動のアドバイスもおこなっている。日本整形外科学会専門医。日本骨粗鬆症学会、日本抗加齢医学会の各会員。
編集部
病院で骨密度を計測してもらえるのですか?
矢吹先生
はい。当院では腰椎と大腿骨頚部の骨密度を計測しています。保険も適用され、約5分ほどの簡単な検査で、当日中に結果の説明も可能です。
編集部
それなら気軽に受けられそうです。
矢吹先生
そうだと思います。また、以下のチェックリストで当てはまる項目の多い方は、骨粗しょう症予備軍です。まずは骨密度検査を受けていただき、仮に結果が問題なくても、骨粗しょう症を予防できるような生活習慣などを心がけていただくと良いでしょう。
チェック項目
▢
喫煙をする
▢
身長が低くなっている
▢
骨折をしたことがある
▢
ご両親が骨折をしたことがある
▢
日常的に飲酒をする
▢
運動習慣がない
▢
糖尿病で治療をしている
▢
65歳以上である
編集部
具体的に、どのように気をつけたら良いのでしょう?
矢吹先生
まずは、食事です。カルシウムやビタミンDが多く含まれているものを摂るように心がけましょう。魚類や海産物には、比較的多くのカルシウムとビタミンDが含まれています。ほかには、納豆に含まれるビタミンKも骨密度の増加を促す食材です。干し椎茸や小松菜に含まれるビタミンDも骨に良いと言われています。ビタミンKやビタミンDは、骨粗しょう症の治療薬にもなっています。
編集部
ほかには何かありますか?
矢吹先生
運動の習慣がない方は、ぜひ習慣をつけていただきたいです。運動の習慣化も骨粗しょう症の予防になります。また、習慣化することで、筋力が保持されて姿勢も保持できるようになる、転びにくくなるといったメリットもあります。
配信: Medical DOC
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