こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。私の保育所の給食で果物を出したときに、赤ちゃんが果物を食べてくれないことがあります。一度、口に入れて「べえ〜」と出す子もいれば、見ためで拒否する子もいます。
果物はおやつにもなり、手軽に赤ちゃんに食べさせることができる食べ物。ぜひ、果物の味を楽しんでもらいたいなと思います。赤ちゃんが果物を食べてくれるようになる工夫についてお話ししたいと思います。
なぜ、果物を食べてくれないの?
赤ちゃんが果物を食べてくれないのはどうしてでしょうか?いくつか考えられることがあります。
酸味が苦手
果物の酸味が苦手で、口にしてくれない赤ちゃんがいます。バナナは食べられるけど、りんごやみかんなどの酸味のある果物の味が苦手な赤ちゃんがいます。
食感が苦手
果物の食感が苦手な赤ちゃんもいます。味は大丈夫だから口には入れるけど、しばらくしたら口から出してしまう。そんな赤ちゃんもいます。
親が果物を食べる習慣がない
親が果物を食べる習慣がなく、食卓に果物が出てこない場合、赤ちゃんは果物の存在を知りません。知らない食べ物は警戒してしまうこともあります。
果物が食べられるようになる4つの方法
では、どうすれば果物が苦手な赤ちゃんは、果物を食べてくれるようになるでしょうか?ここではママの工夫で赤ちゃんも果物が大好きになる方法を教えますね。
無理強いしない
これは大切です。苦手なものを無理強いされると、更に苦手になることもあります。大人も苦手な食べ物を無理強いさせるといやですよね。なので、無理強いはしなくてOKです。
少量から始めてみる
ほんの少しの果物をスプーンの先にのせ、食べることから初めてみましょう。最初は食べなくてもいいです。果物の存在を赤ちゃんに見せることから始めます。
つぶして果汁にする
果実を食べてくれなければ、スプーンでつぶして果汁を作り、果汁を飲むのもひとつの方法です。果汁に慣れてきたら、ほんの少し果実も入れてみます。日にちをかけてじょじょに果実の量を増やしていくつもりで取り組んでみてくださいね。
デザートに変身させてみる
果物のデザートを作ってみるのはひとつの方法です。たとえばこんなデザートはどうですか。
【材料】
りんご(30~40g)
【作り方】
1、りんごをくし切りにします
2、蒸し器に入れて7~10分蒸します
トロトロにやわらかくなったらできあががりですよ!蒸すことで甘みも増し、食感も変わるので赤ちゃんにも食べやすくなります。
いろいろ工夫しても、すぐに食べてくれる赤ちゃんは、そう多くはないと思います。少しずつ、時間をかけるつもりで、果物を食べられるようになるといいですね。ママやパパがおいしそうに食べている姿を見せることも、とっても大切ですよ。
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
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