「カリウムを下げる食べ物」はご存知ですか?カリウム値が高くなると現れる症状も解説!

「カリウムを下げる食べ物」はご存知ですか?カリウム値が高くなると現れる症状も解説!

カリウムが高くなると現れる症状

カリウム値は正常範囲が狭く、過不足があると全身にさまざまな症状があらわれます。ここでは、カリウムが高い場合に起こりうる症状を解説します。

悪心・嘔吐

カリウム値が高くなると吐き気や嘔吐、腹痛などの消化器症状がみられることがあります。逆流性食道炎や胃腸炎などと見分けることは難しいため、気になる症状があれば早めにかかりつけの病院を受診しましょう。血液検査によってカリウム値の異常が見つかった場合、早急に治療が必要です。

だるい・疲れやすい

高カリウム血症では、筋肉の興奮に必要なナトリウムイオンの移動が遅く、もしくは不十分になることで筋緊張が低下します。具体的には、身体のだるさや疲れやすさです。また、手足の痺れや知覚異常がみられることもあります。内服治療中の方は、病院受診の際にお薬手帳を持参しましょう。症状の原因究明につながるはずです。

不整脈

不整脈とは、心拍数やリズムに異常が見られる状態です。心拍数が増えるタイプ・減るタイプ・リズムが乱れるタイプの大きく3種類に分けられます。主な自覚症状は動悸や息切れ、めまいなどです。高カリウム血症が重症化すると死に至ることもあるため、検査で異常がみとめられた場合は早急に治療が必要です。

カリウムを下げる・少ない食べ物

血中のカリウム値を下げるためには、カリウムの摂取量を減らすことが重要です。カリウム含有量の少ない食品をご紹介しますので、カリウム値が高い方はぜひ参考にしてください。

ごはん

一食分の目安量で精白米(150g)と食パン(60g)のカリウム含有量を比較すると、精白米は44mg、食パンは52mgです。腎機能の低下などでカリウム制限が必要な方は、和食をメインにするとカリウム摂取量を抑えることができるでしょう。しかし、洋食やパンを食べていけないわけではありません。一日のなかでカリウムの摂取量を調節し、バランス良く栄養を摂ることが大切です。

うどん

茹でたうどん200gに含まれるカリウムの量は18mgです。同じ量の200gの蕎麦にはカリウムが68mg含まれるため、麺類を主食にする場合はうどんを選ぶとよいでしょう。カリウムは水に溶けやすい性質があるため、茹でることで食品に含まれるカリウムを減らすことができます。麺類の場合は、茹でた後に流水で洗うことで、さらにカリウムを減らすことができるでしょう。

豚バラ肉

赤身肉や赤身魚にはカリウムが多く含まれています。脂身の少ない鶏ささみ100gには420mgのカリウムが含まれていますが、脂身の多い豚バラ肉100gのカリウム含有量は220mgです。カリウムの摂取量を減らす方法として、茹で汁を使わないしゃぶしゃぶや茹で鶏などの料理がおすすめです。脂身の多い肉を食べすぎると脂質異常症を引き起こす恐れがあるため、摂取量には注意しましょう。

レタス

野菜100gで比較するとほうれん草には690mg、小松菜には500mgカリウムが含まれています。また、レタスのカリウム含有量は200mg、サニーレタスは410mgです。お浸しには小松菜を、サラダにはレタスを選ぶとよいでしょう。レタスは一口サイズにちぎってから水にさらしておくと、カリウムを減らせるだけでなく触感もシャキッとするのでおすすめです。

りんご

果物100gに含まれるカリウムの量はりんごで120mg、みかんは150mgです。バナナには360mgもカリウムが含まれているため、食後や食間のデザートにはりんごやみかんがおすすめです。また、果物の缶詰のシロップにはカリウムが溶けだしているため、カリウム制限のある方は飲まないように注意しましょう。

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