男性が産前にやるといいこと3:自分のケアと体力づくり
出生後しばらくは育児で猛烈に忙しくなって自分のことはそっちのけになるので、その前が自分のケアの最後のチャンスです。ケガなど治療の必要性が明らかなものだけでなく、不調の防止を重点的に行うといいと思います。
具体例としては歯の健診とクリーニングや、腰痛防止の整体です。そしてベビー育児は想像以上に体力勝負なので、ランニングや筋トレで体力・筋力を養っておくと助かることが多いです。
ターニングポイント前に妻の評価を爆上げして、つらい時期を乗り越える
子どもが生まれる前に男性側がやるべきことを3つ紹介しました。これらは子どもが生まれた後の生活を物理的に楽にするものですが、それだけではありません。むしろ、産前に夫が行うことで大事なのは、妻の精神を安定させておくことです。
子どもが生まれると、妻の愛情が向かう先は夫から子どもに急転換します。これによって相対的に妻から見た夫の評価が下がります。その上で産後のホルモンバランスの乱れや夫の家事育児への不満が加わると、産後クライシスと言われる状態になります。産後クライシスが離婚という結末になってしまうこともあります。
2021年に行われた厚生労働省によるひとり親世帯の調査によると、子持ち家庭で離婚した際の末っ子の年齢は0~2歳が38%と、他の年齢階級を大きく引き離しています。この背景に産後クライシスがあると言われています。
要因となっている子どもへの愛情移り、ホルモンバランス、夫の家事育児への不満のうち、夫が取り組めるのは家事育児くらいです。逆に言えば、産前から子育ての準備に取り組んでおくことで、妻からの評価は急上昇して、最悪の事態を回避できる可能性が上がります。
配信: ぎゅってWeb