パーキンソン病になりやすい性格とは?Medical DOC監修医がパーキンソン病になりやすい人の性格・生活習慣・初期症状・原因・予防法などを解説します。
≫「パーキンソン病の前兆となる初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!
監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)
医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。
「パーキンソン病」とは?
パーキンソン病とは、安静時の手の震えや動作の緩慢さ、ぎこちなさを代表的な症状とする病気です。有病率は10万人あたり100人~300人であり、年を重ねるごとに発症しやすくなります。40歳未満での発症は珍しいのですが、65歳以上では1年間で1000人に1.6人が発症し、65歳以上全体で100人に1人程度が発症者となります。
パーキンソン病は神経変性疾患の中では有病率の高い病気であり、これまで様々な研究がなされています。症状を抑える治療法については薬物治療からデバイス療法まで様々なものがあります。
ここではパーキンソン病についての過去の報告をふまえて、パーキンソン病はどのような人になりやすいかなどをご説明いたします。
パーキンソン病になりやすい人の性格
これまでの報告では、便秘や気分障害、頭部外傷の既往、殺虫剤への暴露、農村生活、農業への従事、井戸水の飲用、降圧薬(β-blocker)の内服がパーキンソン病の発症リスクを増加させるといわれています。一方で、喫煙やコーヒー摂取、アルコール摂取、高血圧、降圧薬(Ca blocker)の使用、鎮痛薬(NSAIDs)の使用などがパーキンソン病の発症リスクを低下させるといわれています。またパーキンソン病に罹患すると、不安が強くなったり、抑うつ傾向になったりします。
これらを踏まえてパーキンソン病になりやすい人の性格について説明します。
繊細な性格
不安になりやすく、落ち込みやすい方はパーキンソン病を発症しやすい可能性があります。また、極度に虫を気にしてしまい、室内で殺虫剤を頻回に使用する場合も発症しやすくなる可能性があります。
生真面目な性格
飲酒や喫煙をせず、手を抜くことが下手でストレスを溜めやすい方はパーキンソン病を発症しやすい可能性があります。一方で、飲酒や喫煙を楽しみ、やや自堕落な性格で生活習慣病などにも罹患している方はパーキンソン病になりにくい可能性があります。
配信: Medical DOC