3.本人や親の希望から考える
上記の1と2のケースに当てはまらない場合で、お子さんご本人や親御さんの希望が具体的にある場合は、その進学先に応じた教育費の準備を検討することもあります。 いずれのケースも、とくにお子さんが小さい時期に想定した進路は、途中で変更になることが少なくありません。
そのため、進路先を決める前後の時期(小学校6年生→中学1年生、中学3年生→高校1年生、高校3年生→大学1年生)には、入学金や授業料などが不足しないか、今後さらに準備が必要かなどを改めて考える必要があります。
しかし、お子さんの実情に応じて再検討しなくてはいけないからと言って、最初から教育費の準備をしなくていいということにはなりません。平均的な準備として私立文系を準備しておけば、のちに私立理系に変更しても差額だけをあとで準備すればいいのですから、お子さんの小さいころから目標を決めて準備されることをおすすめします。
※ 文部科学省『平成26年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額』を基に計算
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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