夫の約9割は妻の大掃除に満足、一方妻は3割近くが夫の大掃除に不満
・自分の大掃除の取り組みへの配偶者の満足度は9割と感じる一方で、配偶者の取り組みへの満足度は夫婦間でギャップも
・配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、夫⇨妻が89.4%、妻⇨夫が72.7%と高い水準
・満足/不満の主な理由は「成果」と共に「取り組む姿勢」がポイントに
図6:自分の取り組みへの配偶者の満足度予想(満足計)
自分の取り組みに対する配偶者の満足度について、9割以上が満足してくれているという感覚を持っていることがわかりました。この感覚は男女間で大きな差はなく、男女共に自己評価が高い結果となりました。
図7:配偶者の取り組みへの満足度(満足計)
配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、全体では80.2%と高い結果となりましたが、夫の89.4%が妻の取り組みに満足している一方、妻は72.7%が夫の取り組みに満足しており、約16.7%の差が見られ、妻の満足度は夫に比べて低い結果となりました。
この男女差は昨年と同様の傾向でしたが、妻の満足度は前年比で微増しており、2022年の68.8%から2023年には72.7%に上昇する結果となりました。
また、配偶者の満足度について、妻の自己評価(89.7%)と夫からの評価(89.4%)にはあまり差はなかったものの、夫の自己評価(92.8%)と妻からの評価(72.7%)にはギャップががあることがわかりました。
図8:配偶者の取り組みに満足した理由(上位5項目)
配偶者の取り組みに対して満足した理由の1位は、「きちんと汚れが落ちたので」(41.6%)となり、掃除の「成果」を満足の理由にあげる人が最も多い結果となりました。
妻の満足理由には、夫が「自分や他の家族では掃除が難しい箇所を担当してくれた」ことも挙げられ、男性の役割への評価が高いことが予想されます。一方、夫は妻の手際の良さや時間管理といったスキル面を重視する傾向が見られました。
図9:配偶者の取り組みに不満な理由
また、不満の理由の1位は、配偶者が「大掃除に積極的でなかった/参加しなかったので」が56.4%となり、不満の理由は「成果」ではなく「取り組む姿勢」がポイントになっていることがわかります。
2024年末の大掃除では「大掃除へ取り組む姿勢」を意識すると、夫婦円満の秘訣になるかもしれません。
掃除する場所に男女差! 男性は高所の掃除を担う傾向
・「キッチン」の掃除率が最も高く、全体の68.8%が大掃除している
・性別による担当場所の傾向が明確。女性は日常使用箇所、男性は高所作業を担当する傾向
図10:大掃除で掃除した場所
大掃除で掃除した場所の上位は「キッチン」「トイレ」「浴室」で、各々6割後半の家庭が実施していることがわかりました。「キッチン」「トイレ」「浴室」が最優先されているのは、日常的に使用頻度が高く、衛生面でも重要だと捉えられていると予想されます。
図11:女性が担当した場所
図12:男性が担当した場所
全体的に女性の方が多くの場所を掃除し、「キッチン」(65.2%)が最も多くなっています。男性が最も多く担当する場所は「浴室」(44.2%)、次いで「窓・網戸」(39.7%)、「リビング・ダイニング」(39.0%)が上位に挙げられました。
年代による傾向も見られ、50代以上の男性では全体的に多くの場所を掃除する傾向があり、特に「窓・網戸」「照明器具」といった高所の掃除率が男性全体よりも高くなっています。
また、「照明器具」の掃除は男女ともに年代が高くなるほど実施率が高くなっていました。
配信: マイナビ子育て