当記事の執筆は、管理栄養士 前間弘美が担当しました。
近年、ダイエット中に「ささみ」を食べる方が増えています。
ところが、本当にささみがダイエットに向いているのか、疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回はささみがダイエットに向いている理由や、効果的な食べ方についてお伝えします。
ささみダイエットとは
ささみダイエットとは、ささみを食事に取り入れてダイエット効果を得る方法です。
ダイエット中に大切なのはバランスの取れた食事なので、ささみだけ食べるのはNGです。たとえば、普段は鶏モモ肉を使う献立をささみに置き換える、など無理なく取り入れていきましょう。
ささみがもたらすダイエット効果
ダイエット中にささみを食べると得られる効果は2つあります。
●①低カロリー・低脂質でカロリーカット
ささみは肉の中で、低カロリー・低脂質です。同じ量のもも肉(皮つき)と比較すると、カロリーは267kcal、脂質は18.0g少ないのです。
減量するには摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくする必要があります。脂質はカロリーが高いので、脂質の多い食材の食べる量を減らすと摂取カロリーを減らすことにつながるのです。
●②高たんぱく質で筋肉量アップ
ささみは筋肉の材料であるたんぱく質が豊富な食材です。筋肉は体の基礎代謝量をあげるので、健康的に減量するためにはたんぱく質を十分に取らなくてはなりません。
以上のことから、ささみはダイエットに効果的な要素を兼ね備えた食材なのです。
●胸肉ではダメなのか
鶏むね肉でもよいですが、ささみのほうがよりダイエットに向いています。下の表をみると、ささみと比べて鶏むね肉はカロリーや脂質が多く、たんぱく質は少ないとわかります。
ささみ :カロリー98kcal、脂質0.5g、たんぱく質19.7g
むね肉(皮つき):カロリー113kcal、脂質5.5g、たんぱく質17.3g
むね肉(皮なし):カロリー105kcal、脂質1.6g、たんぱく質19.2g
※100gあたり
鶏肉は皮に脂質を多く含みます。ところが脂質の多い皮を外した鶏むね肉でも、ささみと比べて脂質が3倍以上多いのです。
ただし、ささみはにわとり1羽から2本しか取れない希少な部位なので、鶏むね肉と比べて値段が高めです。
そこでダイエットに向いているササミと、コスパのよい鶏むね肉をバランスよく取り入れるとよいでしょう。なお、ダイエット中に鶏むね肉を食べる際は、皮を除いて食べることをオススメいたします。
配信: サンキュ!