にんにくを楽しむ量と食べ合わせは?
上記のとおり、にんにくに含まれる栄養素にはメリットとデメリットの両方があります。
そこでここからは、にんにくを楽しむ量とタイミングについて解説していきます。
●健康な成人は1日にどれくらい食べても大丈夫?
にんにく研究の第一人者である有賀豊彦教授によると、
・生……1日1片(5gくらい)
・加熱したもの……1日3片(15gくらい)
これくらいの量を2〜3日に一度食べるのが目安とされています。にんにくの有効成分は、一度食べると2日間ほど効果が持続するため、毎日摂らなくてもメリットが期待できますよ。
なお、お子さんの場合は大人よりも胃腸機能が未熟なことがあるため、半分以下にするのが安心といえます。
ただし、個人の体質やその日の調子によっては、同じ量であっても不快な症状が出ることも考えられます。それを考慮の上、量を加減しながらにんにくを楽しむようにしてみてはいかがでしょうか。
●おすすめの食べ合わせは?
にんにくは胃腸への刺激が強いため、少しでもそれを和らげるために空腹時には食べないようにしましょう。少しでも、にんにくを口にするまでに別の食べ物を胃へ入れておくことで、刺激をいくらか抑えることができると考えられます。また、たんぱく質と反応して刺激を和らげられるとされていることから、肉、魚、乳製品などと合わせた料理がおすすめです。
とくに、玄米、全粒粉、豚肉(加工品を含む)、豆類などにはビタミンB1が多く含まれているため、そういった料理に合わせて食べるとビタミンB1の効果を高めてくれます。にんにくの作用との相乗効果が得られるので、こういった組み合わせを選んでみてはいかがでしょうか。
なお、口臭や体臭については緑茶、紅茶、ウーロン茶などのカテキンが含まれる飲み物や、りんごが有効といわれています。お茶に含まれるカテキンにはにおい成分を分解する作用が、りんごに含まれるポリフェノールにはにおい成分と結びついて軽減させてくれ作用が期待できるので、それぞれを組み合わせて食後早めに取り入れるのをおすすめします。
適量を把握して食べれば、にんにくはメリットが多い食品です。にんにくのメリット・デメッリトを理解し、上手にとり入れてみてくださいね。
構成/サンキュ!編集部
配信: サンキュ!
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