背の高い家具・重い家具は買い替えた! 子どもと被災したときのために「おうち防災」で学んだ大切なこと

背の高い家具・重い家具は買い替えた! 子どもと被災したときのために「おうち防災」で学んだ大切なこと

子どもがいると、災害時に必要なものも大人だけの家庭とは違いますよね。被災したとき、少しでも家で安全に過ごせるようにと「おうち防災」を学んだ青鹿さん。どのような備えをしているのでしょうか?

我が家の「おうち防災」












完璧な備えは難しいから「できること」から始めよう

我が家の防災用品を見直す時期は、スマホのスケジュールアプリが教えてくれます。

じつは私、ふーみんが生まれてから「子どもがいる状態で災害が来たらどうしよう」ととても不安になり、「おうち防災講座」に行ったことがあるのです。

以前は、防災といわれても、何をしていいのかわかりませんでした。漠然と「災害が起きたら、避難所(避難拠点)に行けば、行政がいろいろと揃えてくれているだろうから安心かな?」と思っていたんです。

ただ、災害時の避難所生活では、大人だって心身ともに疲労困憊でピリピリするでしょう。赤ちゃんや子どもにも大きな負担がかかり、疲れて泣いたり騒いだり、大人からみたら贅沢を言っているように見える場面もあるかもしれません。

もちろん、避難指示が出たり、自宅が倒壊したりしたら、避難所に行くしかないのですが、もしも自宅が安全な状況であれば、なるべく在宅避難を選べるようにしておきたい。少しでも困難にならないように備える、それが「おうち防災」でした。

「おうち防災」その1:一日の半分は夜。安全な灯りの確保を

災害によって停電して電気がつかないと、夜間に身動きが取れませんし、子どもは怖がります。灯りの備えはとても大切です。ただし、火を使うものだと、万が一子どもが触ってやけどをしたり、火事になったりしては大変なので、LED電球などがいいと教わりました。

また、「なるべく簡単に複数の方法で動く道具」を選ぶことで、こまめに防災用品を点検できなくても安心だといいます。たとえば電池、USB充電、ソーラー充電といった複数の電源が使えると便利。形態として、取っ手がついてぶらさげられるもの、折り畳み式で狭い場所でも保管しやすいものもあります。子どもの年齢や家族構成、家の収納に合わせた道具を用意するとよいようです。

「おうち防災」その2:両手は子どものためにあけておく

とはいえ避難指示が出たり、自宅が倒壊したりしたら、速やかに避難するのが鉄則! その時、親の両手は子どもを抱っこしたり、手をつないだりするためにふさがることが大前提になります。

懐中電灯や避難バッグを用意しても、手に持つタイプだと置いていかざるを得なくなるかもしれません。なので懐中電灯はヘッドライト、防災用品を入れるバッグはリュック型をおすすめされました。また、災害時は足元も危ないので、マジックテープ式の安全靴がベストです。

「おうち防災」その3:寝室の家具は軽くて低いものを

阪神・淡路大震災時に圧倒的に多かったのが「圧死」だそうです。特に就寝時はとっさに対応しづらいので、寝室の重たい家具は死やケガの原因に繋がりかねません。ただ、そうはいっても、寝室に家具などを何も置かないのは難しい場合もあります。

そこで重宝するのがプラケース! 重たいタンスに衣服を入れるのではなく、軽いプラケースに入れておけば、万が一倒れてきても大けがの可能性はかなり低くなります。さらに背の高い家具を置かず、背の低い家具にするだけで倒れてくるリスクは低くなります。

重たい家具や背の高い家具には転倒防止グッズをつけているご家庭も多いかもしれませんが、家具を固定していても、度重なる余震や本震で家ごと歪んでしまうと倒れるリスクはあると聞いて怖くなりました。ぜひ、寝室の家具を見直してみてください。

災害への備えに関する情報はたくさんありますが、全て完璧にやろうと思うと大変すぎて「何からしたらいいのだろうか」と悩んでしまいますよね。できるところから一つずつやってみるのがよいと思います。

子どもの年齢でも必要なものが違ってくるので、見直しも忘れずに!

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