3.注意を引きたい
飼い主さんが何か別のことをしているときに、注意を引きたくて噛むこともあります。特に、お腹が空いた、つまらないなど、強く伝えたい気持ちがあるときに見られます。猫にとっては「どうしたら飼い主が自分に気づくか」を考えた結果なのでしょう。
一方で、噛み方がガブッであっても、強さが甘噛みであったり、噛む前にスリスリしてきたりするのであれば、飼い主さんへの親愛表現の場合もあります。猫は小さいときに兄弟猫や母猫と遊ぶときに、噛むことで信頼関係や社会性を学ぶため、親愛の表現のひとつとして残ることがあるのです。
あまりにも思いがけないタイミングで噛んでくる場合は、もしかしたら愛猫は日頃から飼い主さんからの注目が足りないと感じている可能性もあります。
毎日少しずつでも猫とのふれあいを増やすことで、注意を引くために噛まなくても大丈夫ということを伝えましょう。
4.体調不良や痛みがある
寝ている猫を触って、ガバッと起きた途端に噛んできた場合は、猫が体のどこかに痛みを感じている可能性があります。触られた部分の不快感が原因となったのかもしれません。猫には、具合が悪くても隠そうとする習性があるため、飼い主は気がつきにくいのです。
触れた途端にいきなり噛まれると驚いてしまいますが、猫が体調不良時に噛む行為は、猫からの苦痛を示す見逃せないサインです。内臓疾患や関節炎などで慢性的な痛みがある場合は、触れられることで痛みが増すことを恐れて、飼い主が近寄ろうとすることも拒絶するかもしれません。
特にふだんはおとなしい猫が急に噛むようになったときには、体調不良や痛みが隠れているかも知れません。寝ている時間や食欲の変化などを総合的に見て、獣医に相談するのが良いでしょう。
配信: ねこちゃんホンポ