どうすれば能楽師になれる?  川口晃平さんが伝統芸能の世界に飛び込んだワケ

どうすれば能楽師になれる?  川口晃平さんが伝統芸能の世界に飛び込んだワケ

能楽とは、室町時代から続く日本の伝統芸能のこと。能面と呼ばれる仮面をつけて謡(うた)って舞う音楽劇だ。能楽師はその能楽を演じる人。一体どんな修業をすれば、能楽師になれるのだろうか?

能は永遠に完璧にはたどり着けない、一生の夢

――今はどのようなスケジュールで公演されているんですか?

僕が所属している梅若家の定期公演が、毎月第3日曜日にあるのでそれには必ず出演します。そのほかは月によって舞台のスケジュールは決まっていないです。多くて月に19公演くらいですね。リハーサルもあったりなかったりで。そのほか公演がないときには、習い事として能を習っている方がいるので、そういう方々にお稽古を付けたり、自分の稽古をしますね。全国津々浦々回っています。

――中高生から「能楽師になりたい」と相談があったらどうお答えしますか?

能の世界でも人が減っていますし、能が好きならぜひ叶えていただきたい。僕も能の家に生まれたのではなく、好きでなったものなので、手引きができるかなと思います。

ただ、僕が入った後も多くの子が入っては辞め、入っては辞めていきましたからね……。実際に能を見て、その世界に触れる中で、本当にやりたいかどうかをきちんと見極めてください。本当に好きではないと続かない世界ですから。

能に限らず伝統的分野はどこも後継者不足で苦境に立たされています。皆さんもぜひ古い物に積極的に触れ、好きなものがあればとことんその道に進んでほしいですね。逆に言うと、いまそういう分野は本当に好きな人が活躍できる時代が来ている、ある意味チャンスなのだと思いますよ。

――川口さんにとって能とはどんな存在ですか?

僕にとって「能」はいばらの道。ときに見晴らしのいい場所がありますが、ほとんどつらい道のりです。でも、夢ってそうやって歩んでいくものなんだと思っています。僕は能に出会ってはじめて夢というものを得ましたね。僕にとって、能は永遠に完璧にはたどり着けない一生の夢です。

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クリスクぷらす
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「多様な生き方」を伝えるウェブメディア。人間関係の悩みや発達障害、うつ、引きこもり、LGBT、学歴、職業、生き方など、幅広いテーマを取り扱います。
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