1.前足は出し、尻尾はしまう
猫は緊張すると、いざというときに備えた準備に入ります。
俗に「スフィンクス座り」と呼ばれるような、前足を伸ばして座る姿は、楽な状態である一方、すぐに逃げられるようにしたいという気持ちの表れとされています。
もしくは、尻尾で足を隠すような姿も見られるかもしれません。
尻尾は、バランス感覚を保つためや、コミュニケーションを取るためのツールとして、大切な役割を担っています。
それが傷つけられてしまっては大変ですから、体に巻きつけて守ろうとするのでしょう。
巻きつけた尻尾は、たぬきのように膨れ上がっている場合もあります。
2.毛づくろいを始める
猫は、毛づくろいに費やす時間が長い生き物として知られています。
通常は、体を清潔に保ち、体温の調整をするためのお手入れです。
しかし、ときとして「転位行動」として毛づくろいを行うこともあります。
転位行動とは、緊張やストレスを感じたときに、直接関係のない行動をとることで、気持ちを落ち着かせようとするものです。
人間に置き換えれば、髪や肌を触る、貧乏ゆすりをするといった行動が、これに当てはまりますが、気持ちの落ち着かせ方は、猫も人間も似ているのかもしれません。
配信: ねこちゃんホンポ