鍋物の季節を迎え、しめじやシイタケ、舞茸、エノキ茸など、さまざまなキノコを買う機会が増える時期になりました。キノコは野菜より日持ちしそうだし、とりあえずパックのまま冷蔵庫に入れておけば1週間くらい持つかな?と思っていませんか。じつは意外なNGがあるのです。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、キノコの保存にまつわるNG行為と、おすすめの解決策を教えてもらいます。
【NG1】キノコなら全部同じくらい持つと想定
キノコとひとくちに言っても、じつは種類によって日持ちがかなり違います。たとえば、舞茸やひらたけ(ひらたけしめじ)はせいぜい2~3日しか持ちませんが、一般的なしめじ(ぶなしめじ)やマッシュルームは、状態がよければ5日くらい、エリンギやしいたけは1週間くらい持つことがあります。
なめこは真空パックで売られているかどうかによって異なり、真空パックなら未開封の状態で約1週間、そうでない場合は数日しか持ちません。このように、たとえ同じ日に新鮮なものを買ったとしても保存期間が異なり、週末に鍋をやろうとして週の前半にまとめて買っておいたら、半分ダメになってしまった…なんて事態があり得るのです。
【NG2】野菜室で何日も保存
キノコを冷蔵保存する際、すぐに使う予定であれば冷蔵庫の冷蔵室でも野菜室でもいいのですが、数日間置いておく場合は冷蔵室がおすすめ。というのも、野菜室だと湿度が高すぎるためです。
湿気はキノコを保存する際にできるだけ避けたいもの。一般的な冷蔵庫の場合、冷蔵室であれば湿度が10~20%くらいに押さえられていることが多いのですが、野菜室だとそれより高い場合が多く、メーカーによっては50%くらいまで上がってしまうこともあります。
そのため、できれば冷蔵庫に入れるようにしましょう。そしてもちろん、前述のようにキノコは数日しか持たない種類が多いので、1日でも早く使い切るか、このあと解説するように冷凍保存なども活用したいところです。
配信: サンキュ!