5、円満調停を選ぶデメリット
しかし、円満調停にもデメリットが存在します。
デメリットも把握した上で円満調停の手続きをした方が後から困らないでしょう。
(1)必ずしも夫婦関係が修復できる訳ではない
裁判所に依頼するわけだから、これで自分の思い通りになる、というのは間違いです。
あくまでも夫婦関係の修復のお手伝いの手段が円満調停。
そのため、あなたの考え通りに全て進むわけではないことを理解しておきましょう。
場合によっては、円満調停のはずが、離婚に至る可能性もあるのです。
(2)手続きが少し面倒
手続きが少し面倒なこともデメリットになるでしょう。
平日の昼間に相手の居住地の裁判所に出向いて、手続きや調停を進めていかなくてはいけません。
そして代理人は立てられないことが厄介です。
6、万が一、円満調停で合意できなかった場合は?
万が一円満調停で合意が得られなかった場合には、そのまま離婚したい側が離婚訴訟を進める可能性があるでしょう。
そうなってしまえば、あとは裁判所の判断次第です。
円満調停で話し合いを行っても離婚が成立せず訴訟するということは、すでに調停での離婚は不可能だということ。
そのため、離婚調停を申立てる必要はありません。
しかし、家庭円満を望む側としては何とかしたいところです。
離婚だけは避けたいと感じているはず。
その場合には、再度夫婦間で話し合いを行うか、民間のカウンセリングを使って夫婦仲を円満に導く手段も残されています。
諦めずに配偶者と向き合うことが大切です。
配偶者の話を真剣に聞き、自分の悪い部分を認めて直していける努力を見せることで配偶者の心が軟化するかもしれません。
配信: LEGAL MALL